哲学的思考―フッサール現象学の核心

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  • サイズ B6判/ページ数 392p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480842572
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0010

内容説明

哲学とは根源的に問い、確かめ、共有しようとする営みである。フッサール現象学を読み直し、実存と世界の経験の意味を問い、考えあうことの希望を提起する渾身の思考。

目次

現代思想の「真理」批判をめぐって
“学問の基礎づけ”とは何か
「生」にとって学問とは何か
何のための「環元」か(体験への“内在”;超越論的問題)
いかにして「現実」は形づくられているか
科学の成果をどう理解するか―生活世界と学問
「社会」の現象学
現象学的方法の意義と問題点について

著者等紹介

西研[ニシケン]
1957年鹿児島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。現在、和光大学非常勤講師。哲学・倫理学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

野村一夫:秘伝のタレは2度捨てろ

1
フッサールの勉強をしているが、なかなかフッサール自身の著作が読めない。今朝も長谷川宏訳『現象学の理念』の続きを読もうとしたが頭に入ってこない。フッサールは哲学初心者には敷居が高い。なので往復運動のように解説書を一冊ずつ読んでいる。今日は西研さんの『哲学的思考』を読んだ。副題は「フッサール現象学の核心」である。これはかゆいところに手が届く丁寧な解説で、全体像のマッピングができた。冒頭、現代思想がなぜフッサールを形而上学として退けるのかの説明があってフッサールの思考の内部に分け入っていく。溜飲が下がる。2019/10/27

Mio

0
フッサールの方法がわかりやすく書かれていた…けど全部理解できた気はしてないので再読の必要あり。科学的な客観的世界と実存的世界のどちらも認めつつ、その二項対立を対話によって超えていこうとする点に魅力を感じる。「意識を『超越』した現実がある、ということ自体が、意識のなかで信じられている。(99)」「なぜ二つの世界が相互排斥的なものとして現れるのか、その理由を問うこと(193)」2023/03/22

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