内容説明
グリム童話の世界的な人気の秘密はなにか。グリム童話はいま、どんな姿をしているのか―。屈指のグリム研究者が、数多くの新資料と英訳版を完成した体験にもとづいて描く、卓抜な批評、伝記、社会史。グリム「神話」をあざやかに解体する最新研究の決定版。
目次
第１章 昔あるところにグリムという名の２人の兄弟がおりました―再紹介
第２章 よりよい市民生活への夢―グリム童話の心理・社会的起源
第３章 歴史の道を辿る
第４章 オデュッセウスから親指小僧その他の術策に富んだ主人公たちへ―企業家精神についての考察
第５章 おとぎ話にたいするドイツ人のこだわり
第６章 アンリ・プーラ―ペローとグリム兄弟の後継者
第７章 最近の精神分析的研究―幼児虐待をめぐって
第８章 民話・おとぎ話における権力の意味論的移行
第９章 神話としてのおとぎ話／おとぎ話としての神話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼんくら
7
アメリカにおけるグリム・ブームの火付け役の一人ザイプスによる、グリム童話の批評的研究。とはいえ10年も前に読んだので内容は忘れてます。再読せねば・・・。 2012/12/09
