出版社内容情報
高橋源一郎、川上弘美他、作家と繰り広げる表現談義。なぜ言葉で表現することを選んだの? 小説って? 表現って? 僕に教えて!
内容説明
衣食住に困らない、平和なこの場所で。高橋源一郎、長嶋有、中島たい子、一青窈、竹西寛子、山崎ナオコーラ、川上弘美との文学対談。
目次
明治から遠く離れて(高橋源一郎)
生き延びるために生きているわけではない(長島有)
不確かな“日常”、立ち向かう“言葉”(中島たいこ)
歌のコトバ(一青窈)
うたと人間(竹西寛子)、言葉の渦巻きが生む芸術(山崎ナオコーラ)
「酸欠」世界から発する言葉(川上弘美)
言葉の敗戦処理とは(高橋源一郎)
著者等紹介
穂村弘[ホムラヒロシ]
1962年北海道生まれ。歌人。上智大学文学部英文学科卒。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論まで広く活躍中。若い世代を中心に絶大な支持を受けている。短歌評論『短歌の友人』で伊藤整文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
86
竹西寛子さんは初めて知りました。ちょっと私には分からない内容で理解が難しかったです。山崎ナオコーラさんはほむほむファン代表と言う感じで、読んでて楽しかったです。たくさんのエッセイの中で穂村さんはキャラを演じてると知りかなりショックを受けています。ダメダメな男はフィクション部分もあるのか?初めの高橋源一郎さんとの対談の時は結婚も怖いとか言っていて何度も結婚してる高橋さんに対してそんなこと!と思ったり(笑)文学とは関係ない感想になってしまいましたが、ほむほむの真面目さが伝わってきてとても良かったです。2018/12/12
佐島楓
61
詩や歌から小説に移行していった作家はいるけれど、その逆はいない、といった内容のお話を何度かなさっていて、ちょっとショックというか、驚いた。数秒後には自分がその第一号になりたいなぁ、と画策しているんだけど。2019/02/24
Mishima
36
対談相手:高橋源一郎、長島有、中島たいこ、一青窈、竹西寛子、山崎ナオコーラ、川上弘美。話題の密度が濃く、対談の全てを通して興味を失うことなく読めたのは、高橋、長島、竹西を相手にしたもの。高橋との対談は、最初の「明治から遠く離れて」最後の「言葉の敗戦処理とは」で二つ収録されている。二人の相性も良いのだろう。楽しんでいる雰囲気が伝わるものだった。竹西とは、ピンと張りつめたような緊張感がみなぎり、これはこれで読み応えがあった。他の対談には、応援し合う対話でページが割かれていたものもいくつか。落差を感じた。2017/12/26
ゆにこ
34
エッセイのだめだめな穂村さんとは違う面が見られました。人の心を掴む短歌がすごいといつも思うので、能ある鷹の隠してた爪がちょっと見えた感じかな。2014/02/18
江藤 はるは
31
僕らは自由を うまくやり抜く賢さを 大げさに言うのならば きっとそういう事なんだろう2020/02/12