ちくまプリマー新書
目玉の学校

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  • サイズ 新書判/ページ数 143p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480687234
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

内容説明

ものごとを正しく見るだけでは面白くない。錯覚から想像力、創造力がひろがっていくこともある。見ることの不思議から始まって、目玉のもつ秘密に迫る一冊。

目次

第1章 見ることの不思議に目覚める
第2章 錯覚から想像力が広がる
第3章 ステレオ写真と立体視の面白さ
第4章 見えるもの、見えないもの
第5章 絵を描くこと、絵を見ること
第6章 トマソン、路上観察、そして写真
第7章 目玉とカメラはそっくり
終章 目からウロコが落ちる

著者等紹介

赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
1937年横浜生まれ。武蔵野美術学校中退。前衛芸術家、イラストレーターなどをへて、1981年『父が消えた』(尾辻克彦の筆名で発表)で第84回芥川賞を受賞。「櫻画報」、宮武外骨、超芸術トマソン、路上観察学、ステレオ写真、ライカ同盟、新解さん(新明解国語辞典)、老人力、優柔不断術、日本美術応援団など、絶えず新しい対象に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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34
初版2005年。赤瀬川さんの不思議に対する好奇心が深すぎて、深すぎて。その様子は小さい頃から続いているようで、「目」を題材にスタートして、見ること・見えること、見方、カメラ、絵、美術・芸術、、、とお話は進んでいく。お話の広がり具合に、驚き。2014/11/10

tama

6
図書館本 赤瀬川さん好き 始まってかなりの間は肉体的眼球にまつわる赤瀬川流エッセイだが、終り近くなると美術話になって面白くなる。まずお手本で模写し、筆の線(面)を覚えるのだが、部分がそっくりに出来ると嬉しい。おおっ。それから写生。「眼に入ったものをいったん頭に入れて記号化して、もう一回見直しているのが人間」。自分が求める意味に振り回される「見た感覚」。絵を見て文章を書く仕事始めてから路上観察学会って知らなかった。模写は絵の鑑賞にもいい。見る心地よさに磨きがかけられる。やっぱり赤瀬川さん凄い!2020/08/07

へくとぱすかる

6
美術がよくわからない人におすすめしたい。視覚について、普段から疑問に思っていることが、見事に「あっ!それ、あるある」という感じで述べてあります。目で触ること、影の立体……、人間を視覚を通して分析した本と言えるでしょう。しかも、極めて明快。トマソンの赤瀬川さんは鋭いです。2013/12/05

貧家ピー

4
物事をしっかり見るという事はどういうことか。 錯覚から想像力・創造力が広がっていくことがある。 見ることの不思議。 「脳の中の幽霊」にも重なる話。 流石は赤瀬川源平、目のつけどころが細かい。 2006/01/10

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

4
【ココロの琴線に触れたコトバ】目には錯覚があるから面白いのだ。実用面での目の錯覚は困りものではあるけれど、しかし、人間の目に錯覚がなかったら、人生はつまらないものじゃないだろうか。そもそも芸術なんて生まれるだろうか、結婚なんて出来るだろうか。2015/07/22

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