出版社内容情報
内容説明
’72年から’86年まで放映された、『太陽にほえろ!』。従来の刑事ドラマの型を破り、銀幕の大スター石原裕次郎やGSのアイドル萩原健一を得て、刑事に焦点を当てた「青春アクションドラマ」としてスタート。主人公の萩原が降板を申し出たことが殉職劇を生み、続く松田優作など無名の新人が次々とスターへ。テレビも青春期、キャスト・スタッフが若い感性で開拓し続けた15年。豊富な写真と共に詳述する永久保存版!
目次
プロローグ
第1章 「青春刑事ドラマ」の誕生
第2章 愛すべきわれらがボス
第3章 マカロニとショーケン
第4章 風のように走り抜けた男・ジーパン
第5章 山さんの大いなる力
第6章 三代目「ジュン」と新人教育
第7章 岡田流ドラマ作りのポリシー
第8章 『太陽』を陰で支えた立役者たち
第9章 大ヒットの波及効果と転換期
第10章 新たな時代を迎えて
エピローグ 素晴しきパートナー
私が選んだ『太陽にほえろ!』ベスト・エピソード100
『太陽にほえろ!』全作品リスト
著者等紹介
岡田晋吉[オカダヒロキチ]
1935年2月22日生まれ。1957年慶應義塾大学文学部を卒業し日本テレビに入社。海外ドラマの吹き替え版制作を担当。その後1963年から国産テレビ映画の企画・制作に携わる。現在、川喜多記念映画文化財団・理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
38
月曜から金曜の再放送で往年のファンになってうん十年。録画機器が普及していたにも関わらず、学校から走って帰ってきた。修学旅行中も録画が成功したか気もそぞろ。忘れもしない、テキサス殉職とスコッチ登場の回だった。私にとって【太陽にほえろ!】は此岸の係留地。若さをもて余した日々の安全帯だった。引き続き岡田さんの新刊『ショーケンと優作、そして裕次郎』を読みます。◆本書の初版は96年。03年に増補決定版、20年文庫化にあたり増補加筆となっています。◆永久保存版にするため書店で【フィルムコーティング】を施してもらった。2020/04/01
山猫
18
早い話が回顧録ですね。あまり自慢たらしくないので、読んでてそれほど嫌な気分にはなりませんが、裕次郎とショーケンの関係については当人たちの話とはかなり違うので、プロデューサーといえども、役者の上っ面しか見えてなかったんだなといささか残念です。2020/06/12
Ken
7
「太陽にほえろ!」のプロデューサーが2003年に上梓した著書。TVは最高視聴率は40%超え、平均視聴率も23%。また、718本(週とも言える)も続いたという大記録だ。ーー何たってボス・石原裕次郎が精力注いだ傑作。山さんこと露口茂が病に罹っていた石原をカバーしたり、新人俳優の神田正樹を教育したり、アイドル時代の渡辺徹やツイストを解散したばかりの世良公則の登場‥いろんなエピソードが「太陽にほえろ!」には詰まっている。そして、あの頃のスターと共にぼくの十代〜20代の何ページかも蘇らせてくれた。2020/02/20
ブラック ミッフィー の チョコちゃん
5
面白かった! 初期の時代に大事な骨格が出来て、ここから15年間突っ走ったみたいだけど全然知らなくてビックリして衝撃をうけたのが、マカロニことシヨーケン(萩原健一)の存在! どうしようもなく生意気な、文句言いの男っていうだけのイメージだったんだけどこのドラマの音楽も若手のシーンの演出も、実はこの人の功績がかなり大きかったっていうのを知ってかなり感動した! 1話からじっくり観てみたくなった!2020/03/22
マシンガン
5
確か、プロレス中継の後番組として始まったと記憶する。マカロニ・ジーパンで心掴まれ、そのまま金曜8時の「習慣」として皆の心に居続けた番組だ。当時の零れ話や裏方さん達の内輪話が懐かしさに拍車を駆ける。やはり、「太陽にほえろ!」は永遠だ。2020/03/09