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ちくま文庫
科学はどこまでいくのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422811
  • NDC分類 400
  • Cコード C0140

内容説明

現代人は科学に弱い。「科学的に実証されている」と言われれば、一も二もなく信用してしまう。しかし科学万能の夢は過去のものとなり、科学が人びとを幸せにしてくれないことに、私たちは気づいてしまった。そもそも科学とは、一体何なのか。私たちの欲望を刺激してやまない「装置」なのか。真理と進歩の夢を追いかけながら巨大化し、なお自己増殖しつづける科学のありようを虚心に見つめ、その功罪を検証。「文庫版のためのやや長いあとがき」を増補して、ますますラディカルに展開する現代科学論。

目次

第1章 自然観と科学
第2章 真理という物語
第3章 客観性と科学
第4章 コトバと科学
第5章 科学は時間を捨てる
第6章 制度としての科学
第7章 科学のゆくえ
複雑化して加速する―文庫版のためのやや長いあとがき

著者等紹介

池田清彦[イケダキヨヒコ]
1947年東京都生まれ。東京教育大学理学部卒業。東京都立大学大学院博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授。構造主義生物学を標榜する一方、完全自由主義者として、多分野に亘る評論活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えむa

1
科学と資本主義の蜜月は、いずれ破綻しカタストロフィーはまぬがれない。巨大になりすぎた科学を解体し、コントロール可能な等身大なものに再構築しなければならないと筆者は説く。そのためには一人ひとりが自分の欲望を冷静に考えること、そして細分化されて専門家以外の人には何が何だかわからなくなっている科学の内容を普通の人にわかりやすく伝えることを制度として考えることを提言している。筆者がバラエティー番組に出演しているのもそんなところからくるのかな。2014/06/05

king_leo123

0
科学の成り立ちからタイトルの通り、科学はどこまでいくのかと著者池田さんの見解が示してある。 科学者という職業は生活をするためにゴミみたいな論文でもかかざるえないのが現代の末期的現状とか書いてあったと思う。 第4章のコトバとは何か、にある言葉の持つ普遍の話やらが個人的山場 やっぱウィトゲンシュタインは気になるな

ゲスト7

0
22016/06/05

くまこ

0
結構前に書かれた本のようだが問題提起されていたことが今にまさしくあてはまっていてとても面白かった。2015/06/12

Hayek

0
★★★☆☆客観情勢とは発言者の主観情勢のこと。一般名は実体があって付けられるのではなく、一般名があって実体があるかの様に見える。2015/05/29

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