出版社内容情報
「シリコンバレーで今何が起ころうとしているのか、この目で見きわめたい。産業の大変革を身体で実感したい」。1994年10月、同地に移住した著者は、ネット革命とバブル崩壊の一部始終を目撃し、マイクロソフト帝国の変質と、リナックス、グーグルの誕生に注視する。技術と経営と投資家の幸福な結びつきと、その背後の「変化を面白がる楽天主義」を余すところなく伝える名著の待望の文庫化。『シリコンバレーは私をどう変えたか』を改題、新規書き下ろし原稿60枚。
[目次]
文庫版まえがき
プロローグ
Ⅰ シリコンバレーの基本を体感する
天才たちが富を創り出す「天気のいい田舎町」/失敗しても返さなくていいお金/氏名欄が空白になった名刺/目に見えないメジャー・リーグ/日本人が少ない理由/「産学一体」の伝統が息づくスタンフォード大学/人生のギアがぜんぜん違う/「第四の林檎」を生み出せなかったアップル/「運」と「偶然」が左右する「就職先選び」/ガレージで発達したコンピュータ産業/「雇用思想」の日米落差/ここならではの「流儀」/待ち時間ゼロ、驚きの病院体験記/経済システムの「セリエA」化
Ⅱ ネット革命とバブル崩壊――同時代体感的ネットバブル考察
不動産事情はまるでバブル期の東京/米国ならではのインターネット革命/生まれつつある極端な「貧富の差」/日本再生のキーワード「EXIT Strategy」/日本のバブルとは違う、米国経済は強靭/生涯に一度訪れるかどうかの機会/日本のベンチャーにはなぜ限界があったか/ネット革命の現状への違和感を超えて/IT革命の真の姿/見直される「ゲームのルール」/株主指向経営への違和感/脱皮を始めた電子立国・日本/ネットバブル崩壊後のVCとVBの行方/質的変化を起こしたベンチャー投資の量的拡大/米国は更なる競争社会へ、避けがたい「苦い味」/ナスダック下落の裏側/いまだ正解なきIT革命の本質
Ⅲ マイクロソフトとリナックス
最も変わったのはベンチャーより大企業/「勝つこと」に執着するマイクロソフト/キーワードは「無料の功罪」/なぜゲイツは司法省と和解しないのか/「無料OS」登場の衝撃/マイクロソフト独禁法違反裁判の本質/Linux開発の創始者、その意外な素顔/Linuxの創始者が語った「本音」/ナードの価値/マイクロソフト裁判、ビル・ゲイツの本心/ソフトウェアに賭けるビル・ゲイツ/資本主義に飼いならされたLinux/「邪魔は許さない」ゲイツ徹底抗戦の論理
Ⅳ シリコンバレーは私をどう変えていったか
価値を生み出すのは会社ではなくて個人/「変化していく自分」を楽しもうという気分/どんなことでも起こり得る場所/独立や起業を支える「インフラ」/自分の中からどっと流れ出ていく金/あわただしく、のんびりした時間の流れ/「独立」と「起業」はどう違うか/アーリー・リタイアメントのゴール/揺らいだ電子立国・日本/ニュー・エコノミー側に賭ける/新しい冒険の「ほんの始まり」/ジャングルの掟/創業者チームとの創造的対決/正真正銘のベンチャー・キャピタル/シリコンバレーは青年期から壮年期へ/ネットバブル崩壊をもう半年早く予感できたか
文庫のための長いあとがき――シリコンバレー精神で生きる
「シリコンバレー精神」とは/そのときグーグルは何をしていたのか/未来を創造する営みが水面下で続けられていた歴史/起業家主導経済にバブルやモラルハザードの発生は必然/「シリコンバレー精神」だけがメカニズムを補強できる/活況を呈したシリコンバレーでまたバブルが起こるか/「シリコンバレー精神」でモノを書く/「二〇〇一年秋から二〇〇六年夏」のこと/その後の私
[著者紹介]
梅田望夫(うめだ・もちお)
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。1994年よりシリコンバレー在住。1997年にコンサルティング会社、ミューズ・アソシエイツをシリコンバレーで創業。2000年には岡本行夫氏らとベンチャーキャピタル、パシフィカファンド設立。2005年3月より㈱はてな取締役。IT分野の知的リーダーとして、若い世代からの圧倒的支持を集める。著書に『ウェブ進化論』(ちくま新書)。
ブログは『My Life Between Silicon Valley and Japan』
(http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/)
内容説明
「シリコンバレーで今何が起ころうとしているのか、この目で見きわめたい。産業の大変革を身体で実感したい」。1994年10月、同地に移住した著者は、ネット革命とバブル崩壊の一部始終を目撃し、マイクロソフト帝国の変質と、リナックス、グーグルの誕生に注視する。技術と経営と投資家の幸福な結びつきと、その背後の「変化を面白がる楽天主義」を余すところなく伝える名著の、待望の文庫化。
目次
1 シリコンバレーの基本を体感する(天才たちが富を創り出す「天気のいい田舎町」;失敗しても返さなくていいお金 ほか)
2 ネット革命とバブル崩壊―同時代体感的ネットバブル考察(不動産事情はまるでバブル期の東京;米国ならではのインターネット革命 ほか)
3 マイクロソフトとリナックス(Linux)(最も変わったのはベンチャーより大企業;「勝つこと」に執着するマイクロソフト ほか)
4 シリコンバレーは私をどう変えていったか(価値を生み出すのは会社ではなくて個人;「変化していく自分」を楽しもうという気分 ほか)
著者等紹介
梅田望夫[ウメダモチオ]
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。1994年よりシリコンバレー在住。1997年にコンサルティング会社、ミューズ・アソシエイツをシリコンバレーで創業。2000年には岡本行夫氏らとベンチャーキャピタル、パシフィカファンド設立。2005年3月より(株)はてな取締役。IT分野の知的リーダーとして、若い世代からの圧倒的支持を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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