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ちくま文庫
文士のいる風景

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422316
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0191

内容説明

やっと自由にものが書ける時代が来たというのに、何と不運な男だろう(高見順)―敗戦直後惜しまれつつ逝った武田麟太郎から宮地嘉六、水守亀之助、橘外男、木山捷平、有吉佐和子、深沢七郎、色川武大、吉行淳之介、百歳で長逝した丹羽文雄まで、百人の作家たちの心に残る生活風景を豊富なエピソードで綴った文壇ショートストーリー百話。60年に及ぶ戦後文壇栄枯盛衰の物語。文庫書き下ろし。

目次

散る花のなにをかいそぐ―武田麟太郎
なんてまあ哀しい男だろう―織田作之助
人生五十年、一日余ししかなしさよ―横光利一
そんなところまでは手が届かない―菊池寛
拙者を文士だ、と思っているか!―真山青果
小説を書くのがいやになったから死ぬのです―太宰治
男の罪の意識のわかる女っていいねえ―田中英光
どうか故人を赦してやって貰いたい―林芙美子
春の雪ひとごとならず消えにけり―高田保
座蒲団の紅き厚さに日脚伸ぶ―久米正雄〔ほか〕

著者等紹介

大村彦次郎[オオムラヒコジロウ]
1933年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部・文学部卒業後、講談社入社。「小説現代」「群像」編集長を経て、文芸出版部長、文芸局長、取締役を務める。その間、野坂昭如、井上ひさし、長部日出雄、村上龍、村上春樹ら多くの作家の文壇デビューに尽力し、また池波正太郎「仕掛人藤枝梅安」、笹沢佐保「木枯らし紋次郎」などの評判作を企画し、ヒットさせた。『文壇栄華物語』は第18回新田次郎文学賞、『時代小説盛衰史』は第41回長谷川伸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

犬養三千代

8
文壇ショートストーリー百話。短い文章だが作家さんの一面を捉えていて秀逸。宮地喜六、水守亀之助、橘外男、豊田三郎など知らなかった作家も。作品は図書館にあるかなぁ? 2023/10/20

風斗碧

1
明治から昭和にかけての文豪の生涯をざっと駆け抜けた本。物書きってこんなに居て複雑に絡み合い世相を体現するんだ。そしてどこにでも顔を出している菊池寛。戦前辺りの物書きがやたら薬に走るのは言いたい事が言えない空気もあるのかねえ。2017/08/12

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