内容説明
安田武、谷川雁、武谷三男、長井勝一、秋山清、加太こうじ、富士正晴、金達寿、ロナルド・ドーアなど、哲学者である著者が出会った23人をめぐる回想録。評論家や作家、漫画編集者、詩人など同時代を生き、著者に影響を与えた人びととの対話でもある。
目次
安田武(1922~1986)―戦争体験の継承とくらしの型
谷川雁(1923~1995)―「北がなければ日本は三角」
武谷三男(1911~2000)―「完全無欠の国体観」にひとり対する
長井勝一(1921~1996)―マンガ雑誌『ガロ』をおこした編集者
秋山清(1905~1988)―自分の経験をくりかえし吟味する
加太こうじ(1918~1998)―『黄金バット』の“生きている江戸”
葦津珍彦(1909~1992)―日本民族を深く愛した人
富士正晴(1913~1987)―かざりのない二つの原則
金達寿(1919~1997)―祖国分断と差別から生まれた日本語文学
黒田三郎(1919~1980)―薩摩士族の羞恥心を受け継いだ詩人〔ほか〕
著者等紹介
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年東京生まれ。ハーヴァード大学哲学科卒業。思想の科学研究会、現代風俗研究会に所属。幅広い知的関心をもって評論活動を行いながら、市民運動に積極的に関わり生活のなかの哲学を作りあげている。著書は『戦時期日本の精神史1931~1945年』(岩波書店 大仏次郎賞)、『夢野久作』(リブロポート日本推理作家協会賞)など多数。1995年度朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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半木 糺
tkm66