内容説明
レッシング、ローザ・ルクセンブルク、ヤスパース、ヘルマン・ブロッホ、ベンヤミン、ブレヒト…自由が著しく損なわれた時代、荒廃する世界に抗い、自らの意志で行動し生きた10人。彼らの人間性と知的格闘に対して深い共感と敬意を込め、政治・芸術・哲学への鋭い示唆を含み描かれる普遍的人間論。『全体主義の起源』、『人間の条件』、『革命について』といった理論的主著を側面から補うにとどまらず、20世紀の思想と経験に対する貴重な証言として読まれるべき好著。
目次
暗い時代の人間性―レッシング考
ローザ・ルクセンブルク―一八七一‐一九一九
アンジェロ・ジュゼッペ・ロンカーリ―ローマ教皇ヨハネス二三世
カール・ヤスパース―賞賛の辞
カール・ヤスパース―世界国家の市民?
アイザック・ディネセン―一八八五‐一九六三
ヘルマン・ブロッホ―一八八六‐一九五一
ヴァルター・ベンヤミン―一八九二‐一九四〇
ベルトルト・ブレヒト―一八九八‐一九五六
ワルデマール・グリアン―一九〇三‐一九五四
ランダル・ジャレル―一九一四‐一九六五
著者等紹介
アレント,ハンナ[アレント,ハンナ][Arendt,Hannah]
現代の最もすぐれた女性政治思想家。1906年、ドイツのユダヤ人家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデッガーに、ハイデルベルク大学でヤスパースに師事、哲学を学ぶ。1933年、ナチスの迫害を逃れてフランスへ、41年にはアメリカへ亡命。20世紀の全体主義を生み出した現代大衆社会の病理と対決することを生涯の課題とした。1975年没
阿部齊[アベヒトシ]
1933‐2004年。筑波大学教授、放送大学教授を歴任。専攻は政治哲学、現代アメリカ政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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chanvesa