内容説明
技術を身につけて職人になりたい―大学を出ても就職が難しい現在、そんな若者が増えている。そして若者にとどまらず、職人への転職を考えるサラリーマンも少なくない。では、職人になるにはどうしたらいいのか。そして、職人生活(人生)はサラリーマン生活(人生)とどうちがうのか。著者は、桧皮葺・柿葺の専門職人の十代目で、国宝や重要文化財となっている歴史的建造物の保存修復を生業とする。その著者自身の経験および、屋根職のほか、宮大工、左官などの他の匠たちから聞き出した話をもとに、職人人生の機微と、知られざる伝統技術職人の「現在」を伝える。
目次
序章 職人学事始め
第1章 職人の住まいと生活
第2章 職人の技
第3章 職人の経済学
第4章 職人を育てる
第5章 職人の掟
第6章 職人、旅に学ぶ
終章 職人の引き際
著者等紹介
原田多加司[ハラダタカシ]
1951年滋賀県生まれ。大学卒業後、地方銀行勤務を経て、1982年、家業の桧皮葺師・柿葺師(創業1771年(明和8年))の10代目原田真光を襲名。国宝・重要文化財など指定建造物多数を手掛け、原皮師も兼ねる。(社)全国社寺等屋根工事技術保存会副会長などを歴任。建築修復学会、日本民俗建築学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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