ちくま新書<br> 自分づくりの文章術

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ちくま新書
自分づくりの文章術

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480061287
  • NDC分類 816
  • Cコード C0290

内容説明

文章を書くのは正直しんどい。さまざまな約束ごとがうるさいし、自分の内面や教養までがもろに評価されかねないのは相当の重圧だ。…それでも、迷ったり悩んだりしながら、結果的に書けたときの歓びは格別である。なぜか?それは、文章を書くことが、とりもなおさず「自分」をつくることだから。旧来の窮屈な文章観を駆逐し、自分にしか書けないことを楽しみながら書くコツを手ほどきする革命的な文章読本。

目次

第1章 文章の時代(どこにも文章がある;奴隷の作文;文章というジャンル)
第2章 純文章とは何か(「文」と「文学」のあいだ;純文章に何ができるか;文のパノラマ)
第3章 自分づくりの文章(わたし・僕・自分;「完成」という幻想;ひとは作文体)

著者等紹介

清水良典[シミズヨシノリ]
1954年奈良県生まれ。立命館大学文学部卒。高等学校国語科教諭を経て、現在、愛知淑徳大学文化創造学部教授。文芸評論家として精力的な批評活動を展開する一方、高校教員時代より取り組むユニークな文章表現指導を、いまも各地で実践する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Phai

5
面白さや実用性としては残念ながら若干微妙な感じがしましたが、谷川俊太郎の「定義」、ローレンス・スターンの「トリストラム・シャンディ」、アンブローズ・ビアスの「悪魔の辞典」など、読んでみたい本をいくつか見つけられた点は良かったです。2016/12/09

shishi

3
[A]タイトルの与える商業的な印象の割りにしっかりした本。面白い文章が多く引用されているし、人称や形式や文章のはじまりを考察している点が良い。文章入門書、文章概論の本。さらっと読めて、なにか書いてみようかなって思えるところが良い。2012/04/27

いっち

2
文章を書くことによって「自分」を作る。楽しい一方で、書いた文章によって他人からいかようにも解釈されてしまうので怖い。よい文章とは、「自分にしか書けないことを、だれが読んでもわかるように書く」。だから「地獄としかいいようのない光景」「言葉にできないくらい」という形容はステレオタイプに侵蝕され、自分の表現になっていない。ステレオタイプを防ぐには、「文学的にあろうとしない」「名文を書こうとしない」「楽しんで書く」。「面白い文だということだけが信頼すべき現実」で純文学やミステリ、エッセイなどのジャンル分けは不毛。2018/06/15

孤独な読書人

1
文章を書くことのハードルが下がると思いました。2011/12/07

まつまつ

0
読了2016/01/01

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