内容説明
毎年、数十万人もが受験する「大学入試センター試験」の国語には、小説問題が必ず出題される。しかし、これらの問題には高校の授業では教えてくれないルールが隠されていて、選択肢もそのルールをふまえた五つの法則によって作られているから、それを知らなければ太刀打ちできないのだ。また、国公立大学の二次試験にも小説問題が出題されるが、これもそのルールを前提とした独特の読解法が求められている。本書では、最近の受験小説の中から代表的な問題を選び、入試国語の隠されたルールを暴きながら、独自の読解法をあなただけに伝授する。もう一度、小説の醍醐味を味わいたいと思っている社会人にも必読の一冊。
目次
小説は何を読むのか、あるいは小説は読めない
第1部 小説とはどういうものか―センター試験を解く(学校空間と小説、あるいは受験小説のルールを暴く;崩れゆく母、あるいは記号の迷路;物語文、あるいは消去法との闘争)
第2部 物語と小説はどう違うのか―国公立大学二次試験を解く(物語を読むこと、あるいは先を急ぐ旅;小説的物語を読むこと、あるいは恋は時間を忘れさせる;物語的小説を読むこと、あるいは重なり合う時間)
著者等紹介
石原千秋[イシハラチアキ]
1955年生まれ。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退。東横学園女子短期大学助教授を経て、現在、成城大学文芸学部教授。専攻は日本近代文学。文学テクストを現代思想の枠組みを使って分析、時代状況ともリンクさせた斬新な読みを展開する。また、「国語」教育について、とくに入試国語の読解を通した問題提起を積極的に行なっている
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