ちくま新書<br> 徳川家康

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ちくま新書
徳川家康

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480057396
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

内容説明

家康はわずか六歳で今川家の人質になり、「桶狭間の戦い」によってかろうじて独立したのは十九歳のときだった。しかし岡崎城に戻っても武田や上杉、北条などからの重圧は残り、信長との従属的な同盟に活路を見出さざるをえない。領国統治の面でも、一向一揆による家臣団の分裂など綱渡りの状態が続いた。けれども「関ヶ原の戦い」や「大坂の陣」を経て天下を手中にする。卓抜な組織力と優れた国際感覚で数々の危機を乗り越え、徳川三百年の基礎を築いたその生涯を新たな視点から描く。

目次

第1章 決断
第2章 忍耐
第3章 雌伏
第4章 雄飛
第5章 覇権
第6章 治国

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

10
家康はどちらかというと辛抱の人だったせいか、新書版の評伝は少なく、これも世に出て17年になる。桶狭間の頃から没するまでを、前半は嵐のように変動する戦国の世を背景に、中盤は特に秀吉との関係の中でいかに生き延びたかを、そして後半は権力奪取と政治制度確立を軸に、穏当で分かりやすく叙述されており、家康という人物をとりあえず知るには手頃だと思った。我慢の日々の中から学び、関ヶ原以降は希代の策士となるあたりが特に面白いが、後の政治制度について、側近の果たした役割にもう少し触れてもらいたかった気もする。2015/09/26

左京大夫

2
著者の二木謙一氏は中世後期の武家儀礼を専門とする当代を代表する中世史研究者のひとりである。しかし、本書は出版されてから十数年が経っているということもあり、中近世移行期に関して多くの新知見が示されている今となっては、時代遅れの感は否めない。戦国期、織豊期に関する一般書が多く出版されるようになった昨今では、あえて本書を読む必要はないだろう。とはいえ、本書終盤の武家儀礼についての記述は、当該領域を専門とする著者の手腕が遺憾なく発揮されており、一読の価値があろう。一般書的な面白みはないかもしれないが。2015/10/09

ニルコア

1
さっと家康の生涯を俯瞰するには適した一冊。目新しさはないが、経を読むだけの仏教という現在のイメージを構築したのは家康という指摘が、現在の国際情勢との関係で妙に印象に残った。2015/02/14

まっしゅ

1
徳川家康という人物の魅力を知りたいならば、この本をお薦めしたいです。単なる狸おやじでないことが分かります。ただ、自身の子、信康を死に追いやった背景、理由については、疑問が残ります。今川氏の人質時代から最期まで、家康が何事も吸収し、様々な箇所に還元することに長けていた人であったかがよく分かります。

たつや

0
2023読了20冊目。家康という人物を作り上げた幼少期の苦難や、何度も敗戦の屈辱を味わった壮年期…天下泰平の江戸の世を築いたバックボーンとなった歴史が俯瞰して読めて、面白かった2023/02/03

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