ちくま文庫
現代民話考〈5〉死の知らせ・あの世へ行った話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 540p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480038159
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0139

内容説明

死んだ自分を見た人の話。自分の戦死を告げに家族の元へきた兵士の話。花野に出たり、死者に手招きされたり、生き返った人たちの話のかずかず。人間ばかりでなく、牛や馬の生まれ変わりまで!神秘に満ちた語りの深奥に日本人の、人類の、未知の部分が、かいま見える。

目次

第1章 あの世へ行った話(あの世への道;川や花野などにでる;極楽;地獄;あの世からの迎え;あの世へ連れて行く;あの世で守る;生き返った話;あの世の存在)
第2章 死の話(死の知らせ;寺へ来る死者;死の予知・予告;戦死を告げに帰った兵隊たち;うらみ;死者からのサイン;死者からの贈り物;死んだあと姿を見せる;蝶や虫になって;幽霊)
第3章 生まれかわり(足のうら・手のひらなどに字;生まれかわりさまざま;生まれかわってたたる;前世の記憶;牛や馬など)

著者等紹介

松谷みよ子[マツタニミヨコ]
1926年、東京に生まれる。作家。「びわの実学校」同人。松谷みよ子民話研究室主宰。『龍の子太郎』(国際アンデルセン賞優良賞受賞)『ちいさいモモちゃん』(野間児童文芸賞受賞)『あの世からの火』(小学館文学賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

44
読み通すのに、かなりの日数がかかってしまった。それほど内容が濃いということである。日本人はなぜ一様に似た臨死体験をするのだろう。宗教観に原因を求めるのもひとつの方法論かもしれないが、もっと基本的に、日本社会の生活のあり方に求めるべきかもしれない。読み進めていくうち、これは流行の都市伝説に近いのでは、と思った。あるいは世間一般の怪談本が、本書を下敷きにしていることも考えられるかもしれない。いかに現代とはいえ「民話」はなくならないと思った。2017/11/12

amplecutter

1
これは凄い! 怪奇部分もさることながら、人が死ぬ原因が時代背景を反映していて興味深い。高知の竈で嫁を焼き殺す話なんかは幽霊より生者のほうが余程怖い。話者・筆者に著名人が結構いたり(つのだじろう先生のは完全に怪談だった)。他のシリーズも是非読んでみたい。2015/08/29

baniko

1
再読。シリーズ揃えたいが何故かまだ果たせず。人の語る話を集めたもの。この巻はあの世、死、生まれ変わりについて。心底ぞっとする話、思い出すたび涙が滲むような悲しい話、心の中で合掌せずにいられない話、笑っちゃう話、いろいろ。方言がそのまま再現されているのがとても好き。2014/02/03

1
20030806

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