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ちくま文庫
現代民話考〈2〉軍隊・徴兵検査・新兵のころ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 472p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480038128
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0139

内容説明

「このことは、今日はじめてあなたに語るのです」生死のさかいをくぐりぬけた人びとによる、全国から集まった証言集。嵐を巻き起こす死者の怨念。人肉や土を食う話。長いこと心の底に沈めていた鬼気迫る話のかずかず。巨大な軍隊・戦争そのものの姿かたちが、歴史の闇から、くっきりと浮かびあがる。

目次

1 徴兵検査・応召など
2 新兵のころ
3 上官と兵隊たち
4 軍隊は要領
5 戦地にて
6 戦争の残虐・悲惨
7 敗戦前後
8 収容所の話
9 戦犯
10 軍隊生活の怪談
11 守護
12 色っぽい話
13 つくられた軍神・生きていた兵隊

著者等紹介

松谷みよ子[マツタニミヨコ]
1926年、東京に生まれる。作家。「びわの実学校」同人。松谷みよ子民話研究室主宰。『龍の子太郎』(国際アンデルセン賞優良賞受賞)、『ちいさいモモちゃん』(野間児童文芸賞受賞)、『あの世からの火』(小学館文学賞受賞)など著書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユーコ

3
一人一人の証言が重い。残酷なしごきがあり、残虐な行為がある。地獄としか言いようの無い景色がある。だが、そんな中でも交流もあれば笑いもある。「なんでおれ達、この連中と殺し合いやらなければならないんだ」とはたと気付く人もいる。そちらこそが人間らしさなのだと信じたい。いや、でもその人間性を破壊するのが戦争なんだ。「戦争を語り伝えるということは体験の範囲を超えてでもなされなくてはならないのだ」という、冒頭の松谷さんの言葉を噛み締める。2015/03/28

pokomoko

1
昔聞いたことのある怪談が松谷みよ子さんの書いた本からの出典、 と聞いていつか読んでみたいと思っていました。 こんな理由で読む人も珍しいのだろうなぁ。 よく聞く 『ただただみじめで我慢を強いられ抑圧された戦中』 だけではないのが意外でした。 (そういう話が圧倒的に多いのだけれど)2019/01/11

まみこう

1
絶版だったので、図書館で借りた。古本でも買いたくなるほどおもしろかった。人が生きてたんだな、と感じられた。2016/04/11

かずしげ

1
「死んだ人は何もいえない。生きて帰った私達がいわなければならないのだ」2013/08/16

ようこ

0
完全に積ん読になっていた本。2巻はまさかの「軍隊」。大変に気が重くなりながらも、点が集まっていろんな事を訴えてくる。一人一人にとっての戦争がどういう者だったのかが沢山重なって一口に言い切れない物事が垣間見える。2011/07/04

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