ちくま文庫<br> 新編 酒に呑まれた頭

ちくま文庫
新編 酒に呑まれた頭

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  • サイズ 文庫判/ページ数 219p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480030214
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「国籍のない大使の話」「マクナマス氏行状記」ほか戦後の精神風土の歪みを軽妙に描いた傑作短篇と酒と旅にまつわるエッセイを併収。

目次

国籍がない大使の話
マクナマス氏行状記
ロッホ・ネスの怪物
一夜漬の新年
お芽出たい幻想
屠蘇が飲めるまで
忙中の閑
旅と酒
或る田舎町の魅力
羽越路瓶子行
酔旅〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぜんこう

16
これまた題名で借りた本。酒と肴について主に書かれた随筆集。著者は吉田元首相の息子さん…それはどうでもいい。本当に酒が好きなんだなぁ、と感心してしまう。という僕も飲みながら読んでる。時代は古いけど読みやすかったです。2016/06/02

rigmarole

14
印象度B。酒随筆をこのレーベルで大竹聡、山口瞳と読んできて3冊目になりますが、最初は酒の話があまりなく、あれっと思って読み進めると、途中からは期待通りの話になってきました。65歳にして亡くなったのはやはり酒のせいかと思いきや、肺炎で亡くなったようです。それにしても、酒に生きるとはかくの如しかと思いました。決して酒に溺れるということではありません。旅先、あるいは首都圏の状況や、酒・料理の出される文脈も織り込んで、そういった全ての環境の中で酒を堪能しています。新潟への言及が多いのは地元の人間として嬉しいです。2021/07/15

奏市

12
面白かった。主に酒、旅、食に関するエッセイ。社会の風潮を風刺したような内容やすっとものを言わずに屁理屈をこねたような捩れた言い方が読んでて楽しかった。旅については主に北陸・東北の汽車旅行が綴られていて、あまり行ったことがない為に興味深かった。酒田は地名ぐらいしか知らないが、なぜか前から気になる場所。そこの日本酒『初孫』飲んでみたい。絶賛してある。『ロンドンの飲み屋』心が浮き立って仕方なかった。梯子酒の意とのpub crawling してみたい。子供は出入禁止で躾けられた犬が色々見られる空気感もいいな。2021/08/28

ぼっこれあんにゃ

4
◎酒を飲む楽しみ方を様々に書き表している随筆集。戦争中から戦後の復興期にかけての酒飲みののどかな日常を知ることもできて面白い。特に気に入ったのは、『マクナマス氏行状記』です。不良外人の部類とも言える飲み友達マクナマス氏についての文が面白い。2017/03/13

Gen Kato

3
再読。吉田健一、読みはじめるとその文章世界にはまってしばらく抜けられなくなってしまう。論理が飄々とぶっ飛んでいてたまらなくおかしいんだなあ。2016/10/19

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