内容説明
人間は二度誕生する。その思春期という第二の誕生の中で、人間は真撃に生き悩み、苦しみ、ある時は挫折して、死をえらぶ。愛する一人子を自死で失った著者が、O・Mさんへの手紙という形をとって、すべての若い人たちへ、いま危機にある「個のいのち」がじつは「いのちの大河」の中にあることを、心をこめて伝えるメッセージ。
目次
人間は二度誕生する
さまざまな束縛を抱く存在
快楽に囚われたこころ
一人を自覚して生きる
私が学びはじめた頃
真の「友情」について
子どもの足が大地を知らない社会
道は一人一人のいのちの中にある
死は知ることも超えることも不可能なもの
「悲」とともにある生の喜び
悲しまれてある「私」
いのちの大河の中にある個のいのち〔ほか〕