ちくま文庫<br> 新編 ぼくは12歳

個数:

ちくま文庫
新編 ぼくは12歳

  • ウェブストアに14冊在庫がございます。(2024年04月26日 12時24分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480020291
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0192

内容説明

ある夏の夕暮、ひとりの少年が大空に身を投げた。少年は、美しい、謎にみちた詩を残していた。「ぼくは/うちゅうじんだ/また/土のそこから/じかんの/ながれにそって/ぼくを/よぶこえがする」青春一歩前で死を選ばせたものは何か。「ひとり/ただ/くずれさるのをまつだけ…」謎はとけない。多くの人びとに深い感動をよんだ詩集に、今回新たに少年死後の、両親と読者との往復書簡を併収し、決定版とした。

目次

ぼくは12歳(小学六年の晩秋より(一九七四~七五年)
中学生になる前、春の休みに(一九七五年) ほか)
作文・読書感想文―小学二年より中学一年まで(一九七〇~七五年)(二年生になって;ぼくのかんがえたのりもの ほか)
悲しみの中から(同行三人(岡百合子)
あとがきとして(高史明))
未知の若い人々と(佐々木香里さんの手紙;佐々木香里さんの第二信 ほか)

著者等紹介

岡真史[オカマサフミ]
1962年9月30日東京生まれ。1969年4月東京都小平市立第二小学校入学。1975年4月小平市立第一中学校入学。1975年7月17日夕刻、近所の団地で投身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

325
12歳と9カ月で自らの命を絶った岡真史。彼の死後に残された詩の一群がここにある。6年生の晩秋から死の直前(中1の7月17日)まで、誰にも知られることなく書き溜められていたようだ。全部で66篇。これらの詩を読む限りは、そこに自らの人生や、社会に対する絶望といったものは感じられない。むしろ、希望を語るものさえある。ただ、12歳にして、その感性は時に18歳、あるいは20歳の若者のそれである。例えば、こんな詩―「すぎさった日々を思い出す/そうあのころは19さい」。彼は何かを見てしまい、そして駆け抜けていったのだ。2016/02/04

やすらぎ🍀

175
冒頭の衝動。ついあとがきから読んでしまった。こころを真っ直ぐに見つめる。その時に見えるものとは。風船は膨らみすぎると弾けてしまうけど、程よい丸みでもいずれ萎んでしまう。〜ぼくはバイオリンがひけません。でも心でひいているんです〜ごめんなさいというほほえみは雨上がりのにじにあたいする〜星の王子さまが寂しい物語のように、鋭くもあり静謐な感受性は、喜びの大きさの奥に哀しみの深さも存在してしまう。真実を追い続けるほど人間は強くない。生き抜くためにはやさしさという力が必要。包み込む安らぎがあればきっと受け入れられる。2023/04/15

90
あまりにも早すぎた死。生き急いでしまった理由は何だったのだろう。12歳で自らの命を絶った少年の詩は、時に背伸びした夢を、またある時は痛々しいほどの想いを綴っていた。ガラスのように透明で傷つきやすい繊細さが言葉の端々に哀しく輝いていて、喉の奥が痛くなった。そして、お母様の手記はさらに読むのが辛かった。でも、これもまた、ひとりの生きた証、大切な記憶の欠片。 2013/10/14

ネギっ子gen

40
【新聞記事に触発され、書棚より】12歳で、大空へ飛び去ってしまった少年の遺稿・詩集。40年以上前の本。大学生の時、この少年の父親・高史明氏の著書『生きることの意味』に感激したので、その著書の息子さんが自死されたという報を受け、衝撃を受けた……。後日、その少年の遺稿集が出版されたと知り、早速購入。【自分】<たくさん人がいると/自分がきちがいになる/そして人は/自分だけがきちがいと/思っている/つまり/みんなが自分のことを/きちがいと/思っているのだ>。【ひとり】<ひとり/ただくずれさるのを/まつだけ>。⇒2021/07/18

おじいやん featuring おじいちゃん( ̄+ー ̄)

39
少年は空に吸い込まれたんだよ。それだけなんだよ。両親の手稿読みました。笑っちゃったね的はずれで。まるでお話になりません。そんな彼が哀れで哀れで。だから俺は今こんなに悲しいんだろうね。ただ間違えないで欲しいけど彼の死に悲しみは存在しない。なにかしらの感情で自殺したとか下品で粗野な考えはして欲しくない。死因はただ空が広がってたからに他ならない。他に理由はない。言葉にだけを拠り所を求めるのは時として卑怯だと思う。正直不安じゃないわけではないけど私は自身の感性を信じてる。2017/02/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/564611
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。