内容説明
“真実の愛”と確信しながらも、なぜ、愛に破綻があるのだろうか。現代の男女の出会いと別離を通して、愛することの尊さと難しさを説く“愛”についてのロングセラー！
目次
ささげられるだけが真実の愛か
自分の都合だけでつくる愛
無条件の愛を誰が受け入れてくれる
憎しみに火をつけられた恋
もし“君を幸福にしてやる”といわれたら
理想ばかりを追い求めて
劣等感から求めあった愛
人間は矛盾する二つの欲望を持つ
傷つきながら成長する愛
人間の悲劇、限界を知ってこそ愛は始まる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kazuchan1209
4
"幸福にしてやる"という言葉は大変失礼な言葉である。愛するとは自分の立場にたって相手を考えることではなく、相手の立場にたって相手を考えることである。相手を理解しようとすることである。相手そのものへの関心。相手のすべてを許す。 偉大な人物は必ず親を捨てる。捨てるのは自分の中にあるその人への恐怖心を捨てるということである。捨てることが本当に愛することなのである。 大人になると母親が意味もなく不快になるものである。2022/10/14
