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内容説明
すべては相対的である―世界における私たちの場所も、そしてとりわけ、私たちがここで展示しているようないわゆる現代美術も。昔もこの場所には美術があった。当時その美術は不変のモデルとして永遠に存在し続けるのだと主張していた。しかし、私たちの“現代”美術がやってきて、たちまち古い美術にとってかわった…だが古い美術はどこかへ消え去ったわけではない。それはつねにそこにあり、新しい世代の今日の作品を批判しているのだ…古い美術と現代の美術を矛盾に満ちた形で対置させてみようというのがこのインスタレーションのねらいである。
目次
「観客のインスタレーション」(ボリス・グロイス)
「カバコフ、クローゼット、そしてロシア・アヴァンギャルドの終焉」(デヴィッド・エリオット)
「私たちの場所はどこ?」
「天と地の出会うところ」(キアラ・ベルトラ)
「記憶の回廊」(鴻野わか菜)
15の主要作品(鴻野わか菜編)
著者等紹介
カバコフ,イリヤ[カバコフ,イリヤ][Kabakov,Ilya]
1933年ソ連のドニエプロペトロフスク市生まれ。1980年代末に西側に移るまで児童絵本の挿絵画家として第一線で活躍、並行して日常を不条理かつ抽象的に描いた絵画や本の制作など、非公式の活動を続ける。70年代に西側で注目され、88年以降はニューヨークを拠点に旧ソ連の生活空間を独自の皮肉とユーモアで再現した「トータル・インスタレーション」を展開し、国際的に活躍。89年以降エミリア夫人(1945年生)と共同で制作を行い、近年は連名で美術史や社会システムへの言及や人間の想像力を引き出すための大規模なプロジェクトを次々と実現している
カバコフ,エミリア[カバコフ,エミリア][Kabakov,Emilia]
1945年生まれ。89年以降夫のイリヤと共同で制作を行い、近年は連名で美術史や社会システムへの言及や人間の想像力を引き出すための大規模なプロジェクトを次々と実現している
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