内容説明
茶人と釜師が創造した豊かな造形、鉄が醸し出すさまざまな肌の味わい、精緻な地文や霰の美など、茶の湯釜の世界とその魅力を約250点の図版によって解説。釜師・十六代清右衛門が語る「一室の主人公」―茶の湯釜・鑑賞の決定版。
目次
第1章 鑑賞・茶の湯の釜(芦屋松地文真形釜;芦屋短冊地文真形釜 ほか)
第2章 大西家の歴代と作風(初代 浄林;二代 浄清 ほか)
第3章 釜の見所(釜のしつらえ―風炉・炉・釣釜;釜の形状 ほか)
第4章 茶の湯釜誕生―日本の鋳造史と茶の湯釜(鉄器の出現;飛鳥・奈良時代の釜 ほか)
著者等紹介
大西清右衛門[オオニシセイウエモン]
1961年十五代大西清右衛門の長男として京都三条釜座に生まれる。1979年十五代清右衛門に師事。1982年大阪芸術大学美術学部入学。1986年大阪芸術大学美術学部彫塑科卒業。1989年茶の湯雪月花展に出展。1990年利休居士四百年忌に三千家好みの釜を製作。1991年古来の製鉄法「たたら吹き」の技法で、和銑(日刀保たたら)を用いた釜を製作(1992年まで)。1993年十六代大西清右衛門を襲名。1995年「芦屋釜」の金属組織・成分・製法解明の研究を始める。1996年1月、甑炉による和銑製鉄実験に成功。2月、芦屋釜の秘法「挽き中子技法」の再現に成功。1998年3月、京都高島屋にて初個展。10月、大西清右衛門美術館を開設。館長に就任。2000年第23回日本文化デザイン会議2000京都光の茶会に出展。2002年3月、ニューヨーク開催の「The New Way of Tea」展アジア・ソサエティー・ミュージアムニューヨークに出展。4月、東京三越にて個展。2003年3月、京都市芸術新人賞受賞。2004年京都芸術センターにて京都市芸術新人賞展に出展
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