出版社内容情報
能舞台のある場所、講演会場、チケットの買い方と、初心者向けに導くよう編集された入門書。初めて観るのにおすすめの曲目や劇場必携ダイジェストなど、実用的。
内容説明
はじめて能を観るのに、専門的な知識はいりません。ただし、能が誕生し円熟した時代の“当たり前”は、現在の“当たり前”ではありません。また能は抽象的な表現方法をとるため、わかりづらい部分もあるでしょう。能初見のときの著者のように「さっぱりわからない」状態になったらどうしよう…、そんな不安を抱かれているようなら、本書をちょっと手に取ってみてください。能の舞台への案内板になるかもしれません。
目次
能を観に行く前に(どんな公演を選べばいいのでしよう;さあ観能に出かけよう。その前に―;薪能から入門するのもおすすめです。 ほか)
観ながら学ぶ能のしくみ(能のアクション―「構エ」「運ビ」「型」「舞事」「働事」;能のファッション―能面・装束;能のミュージック―謡・囃子・演能形式 ほか)
劇場必携曲目ダイジェスト15(世界一古い演劇、能の歴史をざっと。;役柄をつとめる家は決まっています。;能の分類と「五番立」を覚えておこう。 ほか)
著者等紹介
井上由理子[イノウエユリコ]
京都市に生まれる。フリーライター。京都を中心に関西の文化、日本の芸能、和菓子などをテーマとして新聞や雑誌に執筆連載。文筆業のほかに中世の芸能・白拍子の歌舞にたずさわる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さら
29
今月、能を鑑賞するので予習に借りてきました。歌舞伎、文楽とは違って難しそうなイメージがあります。やはり、ある程度あらすじ等を頭に入れておかないと分かり難いらしいです。鑑賞するに当たり、何か決まり事があるのかと思いましたが、特に難しいことは無さそうです。ただ拍手はしないことが多く、静かに鑑賞するようです。男のシテ(主役)が能面をつけないことは初めて知りました。残念ながら鑑賞予定の演目については本書には載っていませんでしたが、これで少しは気楽に鑑賞出来そうです。2017/10/05
Tadashi_N
20
能楽鑑賞のきっかけに。やっぱり予習は必要。2016/03/16
ホレイシア
3
成田美名子氏「花よりも花の如く」で能に興味を持ち、幾つか見ているうちに惹き込まれていった。その最初の入門書になってくれた本。なかなかいいですよ。国立能楽堂の座席表も載ってます。
na
1
図書館本だったが、いつでも見れるよう購入予定。非常に分かりやすい。2010/07/05
k_
0
能をはじめてみようと思った人向け。巻末には有名曲の詞章(歌詞)が載っているので資料にも良いかと。2015/02/01