出版社内容情報
近年修復再生され、甦ったギリシャ都市タオルミーナやシラクーザ、迷宮都市シャッカ、古代の聖地エリテェなど、歴史的都市空間を都市論の第一人者が読み解き、南の価値を問う。
内容説明
歴史の重なり、大地の恵み、神話と現実が交錯するシチリアは奥が深い。「都市を読む」第一人者による待望のシチリア考。
目次
1 エリチェ―石畳とパティオの町
2 シャッカ―アラブ世界に最も近い町
3 パレルモ―シチリアの楽園都市
4 モンレアーレ―金の盆地を見晴らす聖都
5 チェファルー―海と絶壁に挟まれた大聖堂の町
6 タオルミーナ―海に開く古代劇場の町
7 カターニャ/ラグーザ/ノート―壮麗なバロックの舞台都市群
8 シラクーザ―蘇るギリシャ都市
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ガンジス川沐浴子
3
建築学の先生が専門的な眼差しでシチリアを街歩きする感じのエッセイ(ゴリゴリに学術的な本ではないので)。気楽に読めて楽しめました。やはりタオルミーナのギリシア劇場、見晴らしの良い舞台背景に海 すごいなあ。 アグリジェントとかは載ってないので要注意。2018/10/12
刻猫
1
歴史の重層性から都市を読みとく。古代より中世、近代と都市は新しい解釈、役割を与えられてきた。文化の出会う場所であり、同時にシチリア特有の環境を持つことが、歴史価値の高い都市を生み出した。2015/05/16