内容説明
イザムバード・キングダム・ブルネルは正しくあらゆる技術職人の間で最高の評価を与えられている。彼は十九世紀に生じた輸送革命の中で先導的役割を演じた。特にグレート・ウエスタン鐵道の建設で著名であり、英国の田園風景に忘れがたい記念物を残し、彼の創造物は同時代や後世人の想像力を捕らえた。彼の並外れて巨大でかつ高度な水準の事業推進力とそのエネルギーは競合するライバルを遙かに凌いでいた。この著作は父親マークに従い職人修業をする姿と、そして一人前の人間に成長する姿を語っている。彼の成功と失敗、広軌路線と狭軌の闘い、巨船グレート・イースタン号の建造秘話は彼の人生の全てを物語っている。
目次
革命の時代
従弟制度の中で
天空の城
ブリストル
グレート・ウエスタン鐵道
海外での開発事業
失敗の山
巨船の出現
忘れられない重要な仕事
職業専門家の出現
政治と社会
ヴィクトリア時代の家庭人
英国産業活動家の英雄的時代
ブルネル・年表
著者等紹介
ブキャナン,R.アンガス[ブキャナン,R.アンガス]
Phd.英国バース大學名誉教授。著書多数。バース大学に技術史学研究センターを創立した。ブルネルの研究では第一人者、英国産業考古学を設立するなど技術と社会の関連に業績が深い
大川時夫[オオカワトキオ]
工学博士。昭和9年東京浅草生まれ。工業高校機械科卒。会社・研究所で現場技術を長年経験、大学理学部で物理学を専攻。会社・工場で技術者・研究者として勤務の後、職業能力開発総合大学校で電子工学を講じ、北海道職業能力短期大学校長を歴任。退職後はNPO職人大学校を創立。日本技術史教育学会会長を歴任。専門は応用物理、電子工学、機械工学など
佐藤建吉[サトウケンキチ]
工学博士。千葉大学工学部/大学院・助教授。昭和30年山形生まれ。工業高校卒後、会社勤務、その後大学助手を経て現在に至る。専門は機械工学金属疲労研究で工学博士、ブルネルの研究に長年従事し、日本機械学会に「ブルネル研究会」を創立。専攻:ソシオメカニカルエンジニアリング。学会役員を多数歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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