秘密のない世界―ユビキタス時代のビジネス、犯罪、プライバシー

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  • サイズ A5判/ページ数 319p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784434056369
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0055

出版社内容情報

2001 年に米国フロリダ州タンパで開催された第 35 回スーパーボウル(アメリカンフットボールのチャンピオンマッチ)には多くの監視カメラが設置された。そのカメラは「フェイス・イット(FaceIt)」というシステムに接続されている。フェイス・イットは監視カメラが撮影した顔写真を警察のデータベースと瞬時に照合し、犯罪者を見つけ出す米国の歴史で初めて公衆に設置された犯罪者識別監視システム(ロボコップ)だ。

これは、SF 映画やスパイ映画の話しではない。我々は既にユビキタス社会(秘密が存在しない世界)に生きているのである。9.11 以降、監視システムの開発は加速度的に進んでいる。カメラが搭載された携帯電話の出荷も急増している。

ジョージ・オーウェルが、そしてアルビン・トフラーが予測した時代は到来している。そう、オーエルが近未来を予測した「1984」から 20 年が経過しようとしている。果たして、我々は個人情報をどこまで守れるのか。それとも、オーウェルが警告したように、情報化社会の中で自由や人格までもが失われるのか?

個人情報保護がクローズアップされているが、長年にわたってガートナーでセキュリティ関係の調査やコンサルティングを行

第一章 そっとしておいてくれ
第二章 秘密のないストリート(Street Without Secrets)
第三章 秘密のない家(Homes without Secrets)
第四章 秘密のない車(Cars Without Secrets)
第五章 Nパーティ・システム―ネットワーク武装時代
第六章 秘密のないソフトウェア(Software Without Secrets)
第七章 メンタートの出現
第八章 注意散漫な消費者、メンタート、そしてティモシー・マクベイ
第九章 例外の経済
第一〇章 秘密のない芸術(Art Without Secrets)
第一一章 秘密のない犯罪(Crime Without Secrets)
第一二章 秘密のない戦争(War Without Secrets)
第一三章 デジタル・パール・ハーバー
第一四章 最後の秘密


内容説明

ユビキタス・コンピューティング時代は、ほとんどの人々の人生をより単純または簡単にすると著者は確信している。最も可能性のあるシナリオは、最終的には、時の経過につれてより複雑化する人工的環境を処理する能力、知性、および意思をどのように活用するかに関するものになる。社会や世界のいくつかのセグメントがクラッキングのプレッシャーに晒されていることは疑いの余地はない。私たちがなんとか生き残り成功する道を見つけることができることも疑いはない。本書では行うことができるアプローチを提案する。

目次

そっとしておいてくれ
秘密のないストリート
秘密のない家
秘密のない車
Nパーティ・システム―ネットワーク武装時代
秘密のないソフトウェア
メンタートの出現
注意散漫な消費者、メンタート、そしてティモシー・マクベイ
例外の経済
秘密のない芸術
秘密のない犯罪
秘密のない戦争
デジタル・パール・ハーバー
最後の秘密

著者等紹介

ハンター,リチャード[ハンター,リチャード][Hunter,Richard]
ガートナー・グループ(GartnerG2)の副社長として、セキュリティに関する研究調査をはじめとするビジネス戦略を立案し、世界各地の企業にコンサルティングを提供している。ハーバード大学卒業
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