ナノ構造物質の光学応答

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  • サイズ A5判/ページ数 233p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784431710752
  • NDC分類 425
  • Cコード C3042

内容説明

本書はナノスケール物質系の光学応答を扱う際の新しい理論的方法について解説したものである。現在、ナノサイエンス・ナノテクノロジーの研究が盛んであるが、これまでの「巨視的・局所応答理論」では間に合わなくなる状況があちこちに現れている。そのとき一気に量子電磁気学ということではなく、本書で紹介する「微視的・非局所応答理論」の出番があり、この新しい枠組みによって、現象の基礎的理解や応用開発へ向けた新しい指導原理を提供できる。本書は2003年に出版された英語版をもとに、著者自らが補足を新たに付け加えた。最先端の理論の最新の成果を初学者にも分かりやすく伝える。

目次

第1章 初めに(光学応答理論のいろいろ;電磁気学と力学の不可分性 ほか)
第2章 非局所応答理論の定式化(微視的なマクスウェル方程式;物質系の運動 ほか)
第3章 非局所応答理論の一般的特徴(誘起電磁場の空間構造とその共鳴増大;応答スペクトルの共鳴構造:自律モード ほか)
第4章 応用:線形応答(サイズに依存する応答;共鳴準位と結合したキャビティモード ほか)
第5章 応用:非線形応答(ポンプ・プローブ分光;縮退4光波混合 ほか)

著者等紹介

張紀久夫[チョウキクオ]
1966年、東京大学理学系大学院物理コース修士課程終了。1966年、東京大学物性研究所助手(豊沢豊研究室)。1971年、西独Stuttgart大学物理学科客員教授(H.Haken研究室)。1972年、仏CNRS研究員(Strasbourg大学、S.Nikitine研究室)。1973年、西独Max‐Planck固体研究所研究員(H.Bilz研究室)。1977年、大阪大学基礎工学部助教授。1991年、大阪大学基礎工学部教授。現在、大阪大学大学院基礎工学研究科教授
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