出版社内容情報
【解説】
ピラミッドの建造。独自の暦と絵文字の発明。14~16世紀の間,中南米でマヤ,インカと並ぶ巨大文明,軍事的強国として君臨したアステカ。絵文書をふんだんに,謎の文明に迫る。
内容説明
メキシコ高原に花咲き、スペイン人によって16世紀初めに征服されて滅亡したアステカ。国家という制度を失ったアステカの人々の文化は、征服とそれに続く植民地時代に、ヨーロッパ文化に吸収され、それと混じりあい、新たな形で生きはじめた。それは、今日のメキシコ文化のなかばかりでなく、ヨーロッパ人の想像力のなかにも息づいている。本書の主題は、このアステカ王国の死、そして、その文化の存続のさまざまなかたちの追跡にある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
19
洋の東西を問わず信仰のカタチやそこに見出される神様や儀式などについての本を読むことが幼い頃から好きなんだけれど、アステカ文明で信じられていた神々は世界各地の神話の中でもトップクラスに好きだ。気候風土やそれに培われたメンタリティに影響されているのか生も死もあっけらかんと激しく行う(ように見える)。生きたまま心臓を抉り出し神に捧げる儀式は確かに現代的な視点で見たら残虐極まりなくて血生臭いのだけれど、その裏側には真摯で真面目なきもちが透けて見える気がする。原始的な信仰と崇拝のおおらかさ。好きだな。2017/04/07
金吾
13
アステカについては生け贄とコルテスくらいしか知らなかったので面白かったです。ティノティティテランの絶対的支配と思いこんでいましたが、認識違いがわかり良かったです。2020/12/06
中島直人
12
このシリーズは画像が多くて、見てるだけでも楽しい。また、敢えて西洋白人目線での考察を中心にすることで、逆に本当の姿、実態が浮かび上がってきてる気がして、凄く新鮮に感じることが出来た。2019/01/31
platoon
0
キリスト教徒のジェノサイドがひどすぎて、読めない2013/04/16
naoto
0
生きたまま心臓を取り出された生け贄は、体をピラミッドの階段から突き落とされたらしい。強烈だ…2011/02/22