感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょうゆ
3
ユング心理学を深く理解するためには外せない一冊だと感じた。医学的な処置と、分析の目指すところの違いは何か。その二つの差異を述べながら、人間が変容すること、成長するためのヒントを述べている。門外の方が読めば、「??」となることは必須な本であることは予想できるので、誰しもにはお薦めはできないが、自分にとっては、ユング心理学を理解する上で5冊を選ぶなら、必ず入れると思う2022/11/12
壱萬弐仟縁
1
E.デュルケームが自殺論で有名だが、個人と社会の関係では、いじめの構造と似ている。集団が個人を死に至らしめるからだ。本著を読んだからといって、日本で14年連続3万人以上、長野県でも500人以上、自殺者が出ている社会病理が漸減していく保証はないだろうが、それでも、自殺を防止する手法があるなら、精神科医が患者を勇気づけたりすること以外にも、できることはあるだろう。ハローワークで経済困窮者が救われているとは思えない。理由は、相談件数がある日では午後に行っても4番目のときがあった。健康上の問題が大きいのが日本人。2012/09/22