内容説明
人が人を助け、支える行動は、震災のような大災害のときだけではなく、見知らぬ人に道を教えたり、電車の中でお年寄りに席を譲ったり、友人の仕事を手伝ったり、家族と支え合ったりする行動は、日常生活のなかで誰しも体験している。本書は、こうした助け合う行動の背後にある心理を、社会心理学がどのように解明し、どう取り組んでいるかを紹介したものである。
目次
序章 援助とソーシャル・サポートの研究概略
第1章 共感、利他性、援助行動
第2章 援助行動に対する分類学的アプローチ
第3章 援助行動の意思決定過程モデル
第4章 援助研究の広がり
第5章 ソーシャル・サポートの理論モデル
第6章 ソーシャル・サポートと対人関係
第7章 災害時のボランティア
第8章 自然災害によるストレスとソーシャル・サポート