歴史に観る日本の行く末―予言されていた現実!

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歴史に観る日本の行く末―予言されていた現実!

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784413031301
  • NDC分類 304
  • Cコード C0031

内容説明

吉田松陰の奇蹟の教育が近代日本を生んだ。近代日本は、生まれると同時に、吉田松陰をきれいに忘れてしまった。そこから、日本の悲劇がはじまった。日本を破滅から救う方法は、吉田松陰にかえれ。これにつきる。これが、狂瀾を既倒にめぐらす方法である。

目次

序 教育によって立ち、教育によって滅びゆく日本
第1章 「維新」という時代に学ぶ―日本を欧米列強に認めさせた吉田松陰
第2章 歴史の矛盾を松陰に学ぶ―「シナ」の呪縛から日本を解き放った山鹿素行
第3章 松陰の思想に教育の源流をたどる―日本の思想的独立を実現した山崎闇斎
第4章 義士となる人の素養の創られ方―松陰の教育は“個性の尊重”にあった
第5章 官僚と政治家の役割り―リーダーたちの進むべき道
第6章 日本の行く末を決めるもの―教育はいかにして復活するか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

11
小室の著作は叙事詩ではなく叙情詩として読まねばならないのだ。「敷衍・例・コメント」等の濫用による限りなき論脈の拡散、飛躍、当然追究すべき論点の無視、重複、章題と内容との不整合等々、なぜ誰も批判しないのか不思議でならないのだが、いちいち拘ってはいけないのだ。明治維新が成就するや否や松陰精神が忘れ去られた、まるで「ソ連でレーニンが忘れられた」ような不可思議なことがなぜ起こったのかスルーされていても納得しなければならないのだ。そして小室の著書を読む際銘記すべきは、日本が滅亡することは決してないということである。2019/11/08

さきん

4
日本の教育の在り方を説いた内容。儒学はいままでいまいちよくわからなかったが、今回細かいところまで、流れがよくわかった。私も父親になれば、武士道や道徳を教えて、失敗への適応をつけさせてあげたい。また、強い気迫をもって教育にあたりたい。2015/07/10

ゆうきなかもと

4
再読。初めて読んだときより、意外と体系的な内容に感じた。 社会学的な立場からの、コーチングとかにも通ずる教育論。改めて読んでかなり刺激を受けた。全国の親や教育関係の人たちに読んでもらう価値ありと思う(^^)/2015/02/14

Masa

3
小室直樹の「日本人のための憲法原論」があまりに面白かった為、書棚より再読。初読は1999年、内容はすっかり忘れておりました。父親の権威による規範は、人間が生きてゆく上で絶対必要であり、規範がなければ人は途方にくれannomieに陥る。人間はこの様な心的状況には耐えられず、正常な人が最も狂的行動に走るという。米軍の占領政策による「民主主義教育」はこの規範を空洞化し、日本人は徹底的に霊抜きにされた。これと対局を行くのが吉田松陰による教育であるとする。「教育によって立ち、教育よって滅びゆく日本」至言である。2015/10/20

aki

2
昨年、亡くなった政治学・社会学の泰斗、小室直樹の教育論・指導者論・政治家論。『法社会学の基礎』所収の「規範社会学」が理論編だとすれば、本書は応用編にあたる。日本が正式な制度(規範)ではなく、下位制度(規範)が機能する国であることを論じた個所など、きわめておもしろく、もうちょっと突っ込んでくれんか、という感じ。「世界精神(Welt Geist)も、飛翔の日まではみじめなものである」との一節に、ちょっと安心(安心したらいかんが)。2011/01/30

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