出版社内容情報
江戸初期の芸術文化を花咲かせた加賀前田藩。当時の代表的なクリエーター達との数奇な交流など描く。
内容説明
当時最大の百万石を領しつつも外様大名であった加賀前田藩。幕府の厳重な監視のもと「決して武器を取ることはありませんぞ」という幕府への態度表明のため、軍事費を極力抑え財力のほとんどを文化政策に注いだ。その結果、江戸時代の芸術文化の発展に著しく貢献することになった。茶の湯とキリシタン大名、小堀遠州と兼六園、古九谷などの陶芸、そして加賀工芸の粋である象嵌や蒔絵などの漆芸等々、前田家と代表的なクリエーターたちとの数奇な交流を描く。
目次
序章 忍の一文字―百万石の外様大名
第1章 茶の湯―高山右近とキリスト教
第2章 庭園―兼六園と桂離宮
第3章 陶芸―古九谷とデルフト
第4章 漆芸―象嵌と蒔絵
終章 綺麗という美意識
著者等紹介
宮元健次[ミヤモトケンジ]
1962年生まれ。1987年東京芸術大学美術研究科修了。現在、龍谷大学国際文化学部専任講師
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