内容説明
本書のテキストは、シモーヌ・ド・ボーヴォワール著『第二の性』の刊行30周年に際し、フランソワーズ・ヴェルニイのシナリオ及び、ジョゼ・ダイヤンの監督により制作された映画にもとづくものである。この映画には、ボーヴォワールをはじめ、イヴェット・ルーディ、エリザベート・バダンテール、ケイト・ミレット、グロリア・スタイナム、スーザン・ソンタグなどのフェミニストは勿論、フィリス・シュラフリーなどアンチ・フェミニスムの人々や他に多くの人々が出演し、『第二の性』に言及しながら、女性の様々な問題について語っている―仕事、社会に於ける地位、ハンディキャップ、教育、母性、処女性、人工妊娠中絶、売春、女子割礼など多様な視点から女性を考察している。
目次
1 ひとは女に生まれない、女になるのだ。
2 結婚の原理は猥褻なものである。
3 文明の全体が、雄と去勢体との中間的産物を入念に作りあげ、それに女性という名を付けているだけのことである。
4 人間とは男のことである。