内容説明
手塚漫画の永遠のアイドルたちの誕生の秘密、エピソードをまじえて明かす自分史、対談で語る夢と正義・平和。
目次
手塚漫画の主人公たち
とっておき十話
対談(山田洋次VS手塚治虫 われらのチャーリーをいま熱烈に語ろう!原太郎VS手塚治虫 マンガは未来人へのメッセージ)
解説(手塚治虫さんの考えを子どもたちにバトンタッチ・石子順)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えぬ氏もわるよのぉ
9
「自分の絵はディズニーの模倣で日本のオリジナルじゃないことにジレンマを感じる」と言っていたことに、本人にも自覚と悩みがあったんだなと思った。よく外国人から、日本のマンガやアニメのキャラは白人に見えると言われるが、それは日本の戦後のマンガやアニメは良くも悪くも手塚治虫の影響が強すぎるためだと思う。「宇宙ステーションで生まれた子供は生まれながらに地球を客観的にみるので人類共存の新しいイデオロギーが生まれる」という説は『ガンダム』のニュータイプを先取りしてるような。もっとも『ガンダム』を観てそう思ったのかも。2022/04/05
nekonekoaki
2
「…なぜ、外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、かれらの国には手塚治虫がいなかったから」(解説より)。この一文は至極名言。数々の名作を世に送り出した手塚治虫という巨匠にも人一倍の苦悩があったことを自ら書いている。たとえば、彼は女性をかくのが得意ではない。彼のかく女性像は三通りだけだと。なるほどそうかもしれない。でも、百物語のスダマはその三つには当てはまらない私の好きなキャラクター。ただ、彼女は女性ではなく、人間でもないのです。1990年2月28日第5刷(同年2月10日初版発行)。2021/09/12
Takao
2
1990年2月10日発行(1995年12月20日、第12刷)。1974年に「赤旗」に連載された「手塚漫画の主人公たち」、1981年に「赤旗日曜版」に連載された「とっておき十話」、に加えて、山田洋次、わらび座の原太郎との対談を収録。手塚が亡くなって28年、色々と読んできたが、本書で初めて知ることも多かった。2017/09/03
string spirits
1
手塚治虫の書いたものは全部読んでやろうと思っているのだが、この本はまぁ、可も無く不可も無くだった。最後の山田洋二監督との対談はやはりお互いプロという感じ。2012/04/28
^o^
0
意外にも商業的に描くものが大半で、残り2、3割で手塚治虫自身の好きなものを描くと聞いて驚いた 初期は宝塚ベースだったんか!という感じ2020/06/02