内容説明
大地の上にその子として置かれ、万物の母である大地の慈愛に浴していることで、彼らは自分たちが神聖な宇宙の全体と一つにつながって生きているので、自然の中にあるものは、人間が狩をしたり採って食べている動物や植物でも、また鉱物の石などでも、すべてがその同じ宇宙につながって、一緒に暮らしている仲間なのだと感じていた。大地と自然万物に対するこのような思いが、この本で紹介されている世界各地の神話には、それぞれにいろいろ違う形で、共通して強く表明されている。
目次
古代オリエント
聖書・グノーシス
ギリシア
ローマ
ゲルマン
中世ヨーロッパ・ケルト
インド・イラン
中国
韓半島
日本
アフリカ・オセアニア・アメリカ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山猫
9
ありゃりゃ、読みたかった神話が入ってなかった。2017/12/04
マーブル
5
世界各地の神話を、地域ごとにまとめて紹介。ひとつの話題を2ページにまとめて読みやすくしている。地域なのか?と思ってしまう章立てや、時代の前後もよく分からないのが残念だが、これだけ広い範囲を並べてみると壮観の思いに刈られる。2ページである程度の内容を収めるため、若干内容を削り気味なのと、あくまで神話の紹介がメインであり他の地域の神話との比較研究に割いている割合は低くなっているのが物足りなくはあるが。そのあたりは各神話をより詳細に研究することとして、この本はまさにそのガイドブックのような役割なのだろう。 2019/01/29
らむだ
2
内容はしっかりしているが、掘り下げや補足が少ないので、ある程度の予備知識がある方向けの本かもしれないです。巻末のブックガイド・神々の系譜図・索引が充実していてとても便利。2013/09/14