祥伝社文庫<br> 緋迷宮

祥伝社文庫
緋迷宮

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  • サイズ 文庫判/ページ数 379p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396330101
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

突如めぐる、運命の歯車
あなたの心に眠る、愛、嫉妬、疑惑、殺意…

■本書の収録作品
宮部みゆき「おたすけぶち」──十年前、兄は死んだ。そして……
永井するみ「カラフル」──殺された友人の部屋で感じた違和感とは
森真沙子 「かもめ」──写真に映った男の横顔から甦る悪夢
明野照葉 「恋歌」──満たされた生活を送る妻の、ある衝動新津きよみ「彼女に流れる静かな時間」──元旦に届いた十六年前の手紙が……
篠田節子 「ピジョン・ブラッド」──虚ろな心に忍び寄る宿命とは
服部まゆみ「葡萄酒の色」──平穏な日々を壊す、その男とは
海月ルイ 「鉄輪」──京都の露地にひっそりとたたずむその祠(ほこら)は……
若竹七海 「船上の悪女」──豪華客船に仕掛けられた意外なトリック
小池真理子「一人芝居」──美貌の人妻に恋する若者は……

別名「死人花(しびとばな)」ともいう曼珠沙華(まんじゅしゃげ)のような美しい女◆カモメの一群が呼び起こす忌まわしい記憶◆運命的に結ばれた夫婦、そして妻は◆十六年後の元旦に届いた昔の手紙があばく真実◆もの言わぬ鳩が見たある女の宿命──宮部みゆき、永井するみ、森真沙子、明野照葉、新津きよみ、篠田節子、服部まゆみ、海月ルイ、若竹七海、小池真理子が紡(つむ)ぐ女性作家ミステリー!

(祥伝社販売課相沢オススメの一冊)
明野照葉「恋歌」が印象的。これは実はミステリーとは違う。
主人公・小夜子のキャラが凄く印象的。
“声なき声で運命の調べを囁きかけ、一瞬のうちに相手に信じ込ませてしまう。何人の男が彼女の意識の沼に足をとられたことか。小夜子の意識には、相手の意識を巻き込み操作する力があるのかもしれない”これに近いタイプっている気がする、と思わせる説得力溢れる作品だと思う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

22
結城さんの編集した女性作家アンソロジー「迷宮シリーズ」2冊目。「紅」も印象的だけれど、「緋」もまたどれも味わい深い作品が多い。人はキャンキャン吠える事ができるうちはまだまだ次に向かって動き出す事ができる。本当に人を恨み憎しみ思い悩むと人はいつしか貝のように心を閉ざして思いつめる。思いつめた人間ほど怖いものはないかもしれない。女はいつも心の中に泥沼のような深いものを持って生きている。表の心の裏は裏の心。でも、またその心の裏は表の心。結局、女は表裏の無い一つの心しか持ち合わせていないのかもしれない。2011/02/11

MILKy

6
【売】ようやく読了。女性作家10名の短編集。前半、宮部みゆきのおたすけぶち~永井するみカラフル~森真沙子~までは面白く、明野照葉~新津きよみ~篠田節子はまぁまぁ、服部まゆみで面白さを感じなくなり、海月ルイで女のコワさ復活!!以後は若竹七海~小池真理子でまぁまぁ…といった感じ。アンソロジーは厭きても復活があるのがよいね2019/07/01

なっち

3
このようなアンソロジーは新しい作家さんとの出会いがあったり,テーマは一緒でもいろんな作風に触れることができるのでとても好きです。本書は好きな作家さんの名前が並んでいたのでワクワクしながら読みました。宮部みゆき『おたすけぶち』,篠田節子『ピジョン・ブラッド』,小池真理子『一人芝居』がおもしろかったです。2013/06/10

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

3
ミステリーというより、ホラーかと思う短編集。女は怖いということかしら(^^;2010/07/08

カワセミ440

2
古本屋さん50円シリーズです。近所の古本屋さん、たまに覘いてみるんだけど、50円棚は興味深いし、面白い。楽しみは50円以上のものがあると思う。図書館は只だけど・・・。『おたすけぶち』宮部みゆきさんの短編にしては結構ブラックで私は好きな作品です。別の短編集でも読んだ事あるな。最近読んでないけど小池真理子さんも懐かしい感じ。明野照葉さん、こんなところにいたんだ。やっぱり女性の心理って難しい。一度も女性になった事ないからねえ(気持ちだけ女性だったら怖いけど)2012/12/06

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