ロシア音楽史―『カマーリンスカヤ』から『バービイ・ヤール』まで

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  • サイズ A5判/ページ数 635,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393930199
  • NDC分類 762.38
  • Cコード C3073

内容説明

既成の音楽観・文化観を根本から正したロシア音楽研究の新しい地平。グリーンカからショスタコーヴィチに至る音楽創造の変遷と偉大な作品群が生まれてきた文化的歴史的な状況を克明に辿る労作。

目次

導入―ナターシャの踊りか、あるいは音楽の国民主義か
「私はロシア音楽と縁を切った」―ミハイール・グリーンカ
「サンクト・ペテルブルグなんてこんなものさ!」―音楽文化の産みの苦しみ
理念の衝突―新しいロシアの音楽の本質の探究
理論の実践―音楽創作
「虚偽の王国の中の真実」―ロシア・オペラ
「人間的音楽家」―ピョートル・チャイコーフスキイ
「音楽的良心」―リームスキイ=コールサコフとベリャーエフ・グループ
イマジネーションと革新―「銀の時代」
「浄化するカタストロフ」―初期ソ連音楽
「ロシアの喪失」―音楽家の国外移住
エジョーフ体制からジダーノフ批判へ
「プロコーフィエフは我々の下に戻らなくてはならない」
「国民の秘密の日記」―ショスタコーヴィチの作品

著者等紹介

マース,フランシス[マース,フランシス][Maes,Francis]
1963年生。アントワープ王立音楽院、ヘント大学卒業。93年、博士論文『19世紀無伴奏合唱音楽』により、ヘント大学博士号授与。96年~2002年、フランドル音楽祭芸術監督。2002年、ヘント大学教授(音楽学)。専門、ロシア音楽史およびヤナーチェク

森田稔[モリタミノル]
1935年生。東京外国語大学ロシヤ語科、東京藝術大学楽理科卒業。弘前大学講師、宮城教育大学助教授、同教授を経て、宮城教育大学名誉教授。ロシア及び旧ソ連諸民族の音楽専攻

梅津紀雄[ウメツノリオ]
1966年生。東京外国語大学ロシヤ語学科卒業、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程満期退学。東京大学大学院助手を経て、工学院大学・東京国際大学講師。ロシア音楽史・表象文化論専攻

中田朱美[ナカタアケミ]
1973年生。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科音楽学専攻修士課程修了、現在博士課程在学中。ソ連音楽専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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