出版社内容情報
国立民族学博物館での共同研究「ドラッグ文化の諸相」を基に,世界各地に見られるドラッグ文化の意味と問題点を精神医学,心理学,文化人類学,社会学,宗教学の観点から探る。
内容説明
向精神性の植物アルカロイドは古来さまざまな民族において用いられてきたが、現代では深刻な反社会的要因ともなっている。幻覚剤と人間との関わりをめぐって国立民族学博物館で行なわれた共同研究「ドラッグ文化の諸相」から生まれた刺激的な論考とエッセイ。ドラッグ関連年表付き。
目次
第1部 臨床から(精神拡張性ドラッグによる治療体験;呪術医へのイニシエーション過程―臨床心理学的考察)
第2部 フィールドから(神が与えた植物―幻覚発動性植物の有用性と危険性;ペヨーテ幻覚とウィチョール族の思考様式;幻覚剤と治療―カネロス・キチュアの治療儀礼を手がかりに;ラスタファリアンのガンジャ文化;修行と薬物イニシエーション―オウム真理教について)
第3部 比較の視点から(シャーマニズムと向精神性植物使用の通文化比較)
著者等紹介
武井秀夫[タケイヒデオ]
千葉大学文学部教授。1948年茨城県生れ。73年東京大学医学部卒。外科臨床に携わった後、80年文化人類学に転じる。90年東京大学大学院博士課程単位取得退学。天理大学助教授、千葉大学助教授を経て98年より現職
中牧弘允[ナカマキヒロチカ]
1947年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。国立民族学博物館・総合研究大学院大学教授。宗教人類学、経営人類学専攻。日本、米国、ブラジルなどで人類学的調査に従事
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arisa
Masashi Taniguchi