内容説明
本書は、1993年にロンドンで開催されたダライ・ラマ法王の講演内容をまとめた『慈悲の力(Power of Compassion)』からの抜粋です。
目次
1 満足、喜び、正しい生活
2 死と向き合う
3 怒りなどの感情とつき合う
4 与えること受け取ること
著者等紹介
ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ[ダライ・ラマ14セイテンジンギャツォ][H.H.the Dalai Lama,Tenzin Gyatso]
1935年、チベット東北部アムド地方に生まれる。2歳のとき転生活仏ダライ・ラマ14世と認められる。1949年のチベット侵略に伴い、15歳で、政治・宗教両面の国家最高指導者となる。1959年に亡命。インドのダラムサーラに亡命政権を樹立。チベット問題の平和的解決を訴えつづけ、1989年にノーベル平和賞受賞
鈴木樹代子[スズキキヨコ]
1966年、東京都生まれ。94年、ダライ・ラマ法王の説法でチベット仏教と出会い、日本でクンチョック、ゲシェー・ソナム両師に師事。2006年よりダライ・ラマ法王日本代表部事務所勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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圓子
3
ダライ・ラマは人間なのだなぁ。仏教にも神や仏がいるけれど、突き詰めていくとそれじゃないんだ、というところが私にはしっくりくるようだ。2011/11/17
青
3
パシフィコ横浜で開催されたダライ・ラマ法王猊下の法話・講演会場で購入。「自分は仏教徒だから仏教の言葉で話すが、世界のどの宗教も尊く、仏教が最善と言うわけではない」という姿勢に心打たれる。ご高齢なのに精力的に世界を回られているが、いつまでもお元気でいてほしい。2010/06/26
Ryo
1
図書館。イライラしてる時にパラパラ見てると怒りなどの感情とつきあう章が目に入り借りてみる。赦すという行為はすごいと思うけどなめられたり、利用されるように見られるんじゃないとか思ってる私のような人間に対し「反撃はしていい」と言ってるのが印象的だった。しかしそれを怒りをもっては駄目ということ。「自分の心の世界をつぶさに観察し、有益な精神状態と有害な精神状態を正しく区別できたら賢明」やっぱり俯瞰の視点が重要っぽい。やはり私はキリスト教より仏教派だなあ。サンスクリット語で「カルナー」と呼ばれる無量の慈悲や→2014/09/10
ゆかり
0
講演内容をまとめたもの。「慈悲の力」は自分も他者も幸せにする。あるダライラマ猊下のスピーチで、「不安は全くない。なぜなら、正直に誠実に人と接しているので、自信があるのだ」と。心の平穏を仏教の宗教者として体現していると思った。そして、私もかくありたいと。。。2000/01/01