出版社内容情報
知られざるインド中世の総体的把握をめざす総合研究。中世の社会,歴史,哲学をめぐって,16名の気鋭の研究者が結集し,中世の実像にせまる出色の論集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
in medio tutissimus ibis.
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普遍宗教を奉ずるコスモポリタン的古代帝国の没落とその後の土着化した宗教に分断された階級的本件社会という流れが洋の東西を問わず同時進行していた、というのは日本史も西洋史も習っていたはずなのに全く気が付いていなかった。なんか地球環境の返還でもあったんですかね。とりま、インドもまたその例にもれず、武士道や騎士道めいた戦国時代と身分社会の時代があった由。没落した支配者層の受け皿になって力を増した寺院とか、よく知らなかったインド中世がすごく身近に。でも中盤からのインド宗教史には専門的過ぎて歯が立たなかったよ……2016/03/02