現代教養文庫<br> 政治資金―吸収マシーンのからくり

現代教養文庫
政治資金―吸収マシーンのからくり

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 205p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784390112178
  • NDC分類 315.1

内容説明

敗戦によってうちひしがれた日本の再建ということが政権政党である保守党の政策的な課題だった。ところが日本再建を大義名分にして、実はその陰で着々と政・官・財の“癒着”は進行していったのである。その“癒着”の中で徐々に金権政治の温床が醸成されていったといってよい。高度成長経済を経て、その金権体質をベースにした自民党の金権政治は一気に“花開いた”のである。

目次

第1章 戦後保守政治と金権体質(金権の温床をつくった児玉、辻;戦後政治“私物化”への第1歩;高度成長と疑獄事件)
第2章 日本繁栄と献金シフト(価格決定も思いのまま;財政投融資で大盤振舞い)
第3章 金権政治につながる疑惑(公有地格安でお分け致します!;大蔵省がこじつけた国有地払い下げの論理;元郵相徳安代議士と都有地の関係;京成電鉄が考えた区有地の“奪取法”;これは不思議!東証正会員協会の中味)
第4章 謎に包まれたM資金の行方(全国から消えたダイヤ、貴金属;国際裏資金ルートのカラクリ)
第5章 物価操作も献金しだい(華麗な私鉄業界の献金攻勢;電力値上げと関電芦原会長;オイルショック下の石油の強行値上げ;そこ退け、そこ退け、新日鉄が通る)
第6章 金権を守る“政治資金規制法”
第7章 政治資金規制法“改悪”へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

7
国家は国民を殺す権利がある、これは私以外の国民の常識であるようだ。先の戦争までは赤紙召集、戦後は死刑。それ以下の苦役・抑圧・収奪ならば殺されないだけありがたい、と国民は隷従する。日本国家は泥棒だが国民はそれくらいで済んでありがたいとむしろ感謝する。実在するM資金の在り場所は全国の金融機関であり、管理には大蔵省理財局があたっている。敗戦直前に政府が国民から接収した貴金属とダイヤは、鑑定を行うと称して栃木を始めとする関東近県に運び出され、そのままどこかに「かなり政策的に」隠された。占領軍である米軍の手によって2022/07/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4311
  • ご注意事項