現代教養文庫<br> 聖書物語

現代教養文庫
聖書物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p
  • 商品コード 9784390106252
  • NDC分類 193

内容説明

聖書は西洋文明を支えるキリスト教の聖典であり、人類最大の古典といわれている。旧約聖書はユダヤの古代史であるが、そこには、神話や感動的な人間の記録や素朴な小説があり、また美しい詩歌が生き生きとうたわれている。キリストの一生とその教えを説いた新約聖書にも、キリストばかりでなく、様々な人間像が浮彫りにされ、深い感銘を与えると共に、慈愛に満ちた教えが身近な人生教訓となっている。本書はこれらを物語風に記した親しみやすい聖書への手引書である。

目次

旧約物語(天地はどのようにして創られたか;人間のはじまり;エデンの園のアダムとエバ ほか)
新約物語(イエスの出現まで;イエスの誕生;ベツレヘムの星 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Lara

70
久し振りに、再読。聖書の解説書的な本はこれまで何冊か読んできたが、この本はとても読み易い。著者はキリスト教徒ではないが、随所に個人的考えを述べられ、かなり研究をされた様子。聖書を一つの文学作品としてとらえて説明されているのが、功を奏したようだ。2020/03/05

AICHAN

10
聖書に関する本はいくつか読んだが、みなわかりにくかった。この本の目次と最初のページを読んで、これなら聖書の概略が掴めると思って買った。著者はキリストの生誕に関する奇蹟などを客観的に捉えるなど聖書の記述を冷静に読み解いていく。聖書には預言者というのが数々登場するが、それも事実とは違うと著者は受け取っていたのではないかと感じた。日本にも神と通信する巫女はいるらしいが、私には信じられない。ただ、キリストが厳しい神ではなく愛の神を説いたことは事実で、そのことがユダヤ民族の教えを普遍的なものにしたのは確かだ。2015/09/03

あお

8
聖書の入門書として良書。この本のいい所は旧約、新訳と聖書を一冊で大まかに理解できる点と作者が信者ではないので客観的な目線で聖書の物語が書かれていることである。 肝心の内容はとても面白かった。物語形式で話はすすみ、詩歌や小説を読んでいるようだった。ありとあらゆる創作物の下地になる聖書を学ぶことで、あれは聖書が元ネタだったのか!と新しい発見がある。一番好きなのはダビデとソロモンの話かなあ。2014/08/13

AICHAN

7
「精霊」という言葉が何度か出てくる。「聖霊」のことだろう。でも詳しくは書かれていなくて残念。どんな宗教にしろその教祖やら預言者は統合失調症で幻聴を聴いたり幻覚を見たりしたのだろうと思うし、どんな宗教も人を救うことはできないと思うが、弱者に寄り添って生きたキリストには惹かれるところがあり、そのキリストが信じた聖霊が気になっているのだ。聖霊の声を聴いて自分の使命を知りたいのだ。死ねなくて生きてしまったが、生きていていいのか、生きるのなら何をすべきなのか。でも、その答えは得られなかった。2015/09/18

AICHAN

7
旧約聖書を読む度に思うのは、ユダヤ民族とその周辺の連中は古代は争いばかりしていたということ。その中でユダヤ民族は自分たちの国をなかなか持てない。そんな歴史がユダヤ教を作ったのだと思う。ユダヤの神エホバはユダヤ民族に「どこの土地を与える」とか「あの土地へ行け」とか預言者を通して言う。それはユダヤ民族の願いだったのだろう。そういう意味でユダヤ教はユダヤ民族だけの教えだと思う。そのユダヤ教徒の国イスラエルは紛争を起こしてばかりだし、その教えをベースにしたキリスト教を信仰する人々の多くは今も戦争大好きだな。2015/09/09

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