感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro-suke
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何度読んでも飽きないかもしれません。私にとっては。2013/11/28
xuxu
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著者の語りが巧み。輝かしい業績を挙げた前半生。ドイツの物理学界も黄金期だった。やがてナチス台頭。順風満帆だったキャリアに影が。愛国心と使命感から国に留まるも学界は大打撃を被る。公職を辞さずに抵抗したのは何よりもドイツの物理学研究の停滞を恐れてか。願い空しく戦後研究の中心は米国に移る。待っていたのは売国奴扱い、あるいはナチス協力者の烙印。彼を批判するのは簡単だが、異常な時代を生き抜く難しさは想像を絶する。実際一時は収容所送り寸前。戦後の反核運動では煮え切らない所もあった。戦争によって暗転した人生。次は自伝。2018/12/18