内容説明
本書は、連続体力学の基礎の部分をできるだけやさしく記述するよう心掛けた。ここには、弾性力学、塑性力学、流体力学、粘弾性力学などを学ぶ際に必要な基礎が与えられている。本書の構成は、大きく分けて三つの部分からなる。最初は、三次元空間内で連続体の運動表現に欠かすことのできない言語としてのベクトルとテンソルの説明である。続いて、物体の変形に関する幾何学的考察と変形を起こす原因である応力などの力学的考察、さらに物理学の保存則に基礎をおく場の方程式の誘導である。最後に、各物質の力学特性を表現する構成式の説明と、固体と流体に対するそれぞれの応用例について述べた部分で構成されている。
目次
1 序論
2 テンソル代数
3 テンソル解析
4 変形とひずみ
5 応力と場の方程式
6 構成式
7 固体の簡単な問題
8 流体の簡単な問題