感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tieckP(ティークP)
2
内容は岩波からも出ているスペインの叙事詩「シッドの歌」である。あちらの方が後発で非常に詳細な注釈が付いているが、数ページ見比べた限りこちらのほうが訳がこなれているのと、下段に注を設けていることで読みやすさには優れるだろうか。他の中世叙事詩よりリアルで崇高さに欠くのとお金の話が多い。聖書に対するコーランの商人くささに通ずるところがある。また史実への忠実度が高い分、歴史書的な事実の羅列にやや接近している。三章構成の最後のみ創作性が強く、決闘などもあってワクワク感が強い。結婚での締めくくりはスペインらしい。2014/08/22
Nakaki Takao
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なんでこの本が売れないのか?2016/05/11