火星に住むつもりかい?

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334929893
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!

著者等紹介

伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年千葉県生まれ。2000年、『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。’04年、『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。’08年、『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yu

853
Kindleにて読了。 正義って何だろう。住人同士が監視し合い、密告し、危険人物とみなされるや、平和警察によって連行され、拷問され、やってもいない罪を認めさせ、そして公開処刑。ギロチン使っての公開処刑のシーンなんて、人間の黒い部分が存分に現れていて、人間やめたくなる。「正義の味方」のフレーズだけで、フィッシュストーリーの森山未來を思い出してしまった。再読しないと。死んだ方がマシと思える拷問描写。理不尽を通り越した平和警察。それでも読む手がとまらない。『火星に住むつもり』で生きてみるのも悪くない。2015/03/01

starbro

845
伊坂ワールド全開です!本作は理系的スパイス(昆虫学、物理学)がかなり効いています。ひょっとしたら東野圭吾のガリレオシリーズの影響でしょうか?魔女狩りは中世で消滅した訳ではなく、現代もしくは近未来でも生き続けていると思うと怖さを感じます。前作もそうでしたが、今回のタイトルもDavidBowieのLifeOnMars?だとは気づきませんでした。2015/03/09

OCEAN8380

656
平和警察、本当にあったら恐ろしい世の中だなぁ。密告、冤罪、公開処刑何でもありだもんなぁ。それにしても伊坂さんの作品は面白い。2015/08/18

風眠

656
中世の魔女狩りみたいなことが現代で起こったら嫌だな。ありもしない罪をでっちあげ、拷問のような取り調べの果てにギロチン処刑されるのは嫌だな。その処刑を見て盛り上がる国民も嫌だな。集団ヒステリー状態で暴走する、誰も信じられない世の中は嫌だな。正義のヒーローがチャラーンと現れるのは小説では有りだけど、現実だったら登場してくれるのかな。娯楽小説と見せかけて、実は「人間は弱いから簡単に悪に傾いちゃうよ、自覚しなよ」って、問題提起されていると感じた。伊坂幸太郎の作品を読むのは初めてだったが、追いかけてみたくなった。2015/06/20

聡美

591
なんでこのタイトルなんだろう…。一言で言えば、あんまり伊坂さんらしくない作品。 薬師寺警視長は可哀想だし、二瓶さんは真実を知れないし、すっきりしない。 でもただ一つ確かに言えることは、真壁さんが生きてて本当によかった。2016/04/09

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