光文社文庫<br> 春宵十話

個数:
電子版価格
¥517
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

光文社文庫
春宵十話

  • 岡 潔【著】
  • 価格 ¥523(本体¥476)
  • 光文社(2006/10発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 8pt
  • 提携先に18冊在庫がございます。(2024年05月01日 07時08分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 225p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334741464
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

数学は論理的な学問である、と私たちは感じている。然るに、著者は、大切なのは情緒であると言う。人の中心は情緒だから、それを健全に育てなければ数学もわからないのだ、と。さらに、情操を深めるために、人の成熟は遅ければ遅いほどよい、とも。幼児からの受験勉強、学級崩壊など昨今の教育問題にも本質的に応える普遍性。大数学者の人間論、待望の復刊。

目次

春宵十話
宗教について
日本人と直観
日本的情緒
無差別智
私の受けた道義教育
絵画教育について
一番心配なこと
顔と動物性
三河島惨事と教育
義務教育私話
数学を志す人に
数学と芸術
音楽のこと
好きな芸術家
女性を描いた文学者
奈良の良さ
相撲・野球
新春放談
ある想像
中谷宇吉郎さんを思う
吉川英治さんのこと
わが師わが友

著者等紹介

岡潔[オカキヨシ]
1901年、大阪市生まれ。京都帝国大学卒業。その後フランスに留学し、生涯の研究課題となる「多変数解析函数論」に出会う。後年、その分野における難題「三大問題」に解決を与えた。’49年、奈良女子大学教授に就任。’60年、文化勲章受章。’63年に毎日出版文化賞を受賞した「春宵十話」をはじめ、多くの随筆を著した。’78年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

116
岡氏は、寺田虎彦先生は…とよく引き合いにだし、芥川は…と言及する。芥川と同世代なのだなあ。芥川の文章は、私も何度も繰り替えして読んでいるので、岡氏の意見に頷くことが多かった。教育に関しては、言いたいことはわかるが天才は黙っておいてください(笑) 彼の文章を読んでいると、数学はまず必死で解き、血が滲むほど考え抜き、そして自然の中でで気を抜く、そうしていれば難問にも閃きが出るように錯覚してしまうが、それは岡さんが天才だからで到底真似できる人は殆どいるまい。数学の天才は情緒に溢れた感性をもっていたのがよくわかる2016/04/18

mukimi

102
過熱した頭と心を落ち着け、暴走する心拍数を整えてくれる、昭和の教養人による随筆集。「大脳が加熱しない隙間をつくる」「芸術(哲学、文学、音楽、絵画)に触れる」 など最近の自己啓発書でよく書かれていることがこの時代から普遍的なエリートの心がけとして挙げられているのが印象的。当たり前のようでこれまであまり聞かなかった「人間の中心は情緒である」という考えもとても心強い考えだとも思った。良くも悪くも自分を作ってくれた人生の旅路の中で出会った人々を我が師我が友と呼び大切に回顧する章がとても良かった。2023/10/26

らむれ

54
首をかしげる箇所もいくつかあるものの、ためになる随筆でした。面白い考え方もたくさんあって勉強になりました。ただ、情緒の意味、情緒・情操の違いなどが曖昧で、定義してから本題に入ってくれたらなぁ。。。理系なんやし。。。2016/10/24

すしな

49
100-23.学問はなんのためにするのか?ということを考えさせられる内容でした。学校は学問をするところという認識はあるのですけど、実際は、いい大学に行くためだとか、いいところに就職するためだとか、実践的な部分で結果を出せる学校が人気があると思いますが、本来の学問に立ち返って、自然との調和や物事の真理を探求する感性を磨くという部分での教育も残していかないと、社会全体としては伸びていかないんじゃないかというところで、そういう分野の先生も認められるようになるといいなと思いました。2023/09/18

佐々陽太朗(K.Tsubota)

44
岡潔氏は数学と美術を同じものだという。同時に数学において大切なのは情緒なのだとも。これはまったく逆説的であって、我々はそれをにわかには理解できない。しかし「数学をやって何になるのか」という問いに対する氏の答えを聞いたとき、それがすうっと腑に落ち真実に違いないと判るのだ。曰く「私は春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いているだけでいいと思っている。咲くことがどんなによいことであろうとなかろうと、それはスミレのあずかり知らないことだ。咲いているのといないのではおのずから違うというだけのことである」 2012/04/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/504598
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。