光文社文庫
死ぬという大切な仕事

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334736989
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

「わたしにはまだ死ぬという仕事がある」晩年、パーキンソン病の闘病を続けていた作家・三浦綾子は、こう洩らしたという。その夫・三浦光世は、四十年の長きにわたり、妻を支え続けた。共にキリスト教徒として、信仰に生きた著者が看取った妻の最期。さらに、聖書の言葉を織り交ぜながら、二人が出会った数数の死についてに、思いをめぐらせていく。感動のエッセイ集。

目次

綾子の最期
死に対する恐怖
「ザマを見ろ」
綾子の生涯における最たる悲劇
「きっと死ぬ」
聖書の最初に出てくる「死」の意味
難病との出会い
綾子が果たせなかった仕事
綾子に書かせたかった物語
最初の肉親との死別〔ほか〕

著者等紹介

三浦光世[ミウラミツヨ]
1924年、東京生まれ。’27年、北海道に移住。’41年、腎臓結核にて右腎臓摘出。’49年、キリスト教の洗礼を受ける。’55年、療養中の堀田綾子を初めて見舞う。’59年、堀田綾子と結婚。以後、妻・三浦綾子の著作活動に協力。妻がパーソンソン病発症後、介護にあたり、’99年10月12日死別。現在、三浦綾子記念文学館理事長として講演、執筆活動等を行っている
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感想・レビュー

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masa

30
タイトルに惹かれて手に取る。お恥ずかしい話、作家・三浦綾子さんも夫・光世さんも今まで存じ上げませんでした⤵作家である妻を晩年の闘病看護を含めて40年間支えた夫のエッセイ。経験してきた悲しい死の数々を受け入れていく為に拠り所になったのは夫婦ともに信じるキリスト教。信じるものが生活や行動の中心にある人って、物事を受け入れていく懐の深さがあるように感じる。綾子さんの作品も試してみたい。160332016/03/12

ach¡

26
この世に生まれてしまった以上、立派な生き方はできなくても意味ある死を迎えたいとは思う。が…怠惰な自分を律する努力もせずにそんな都合のよい結末を用意してもらえるわけもなく、どうしようもない自分を何とかしなくてはと思う焦燥だけが同じところをグルグル回って、目が回って、そのうち倒れて、打ちどころが悪くて死んでしまうなんてことにはならないといいのだけど、、いったいどこに私のヤル気スイッチはあるのでしょうか?2015/10/24

黒木 素弓

7
私の人生を変えた一冊は、三浦綾子さんの小説でした。この三浦綾子さんを陰になり支え続けた夫 三浦光世さんの、死をテーマにしたエッセイ集。晩年の三浦綾子さんや、身内の死、大切な仕事仲間の死、小説『塩狩峠』のモデルになった人の死、小林多喜二の死、聖書に登場する人々の死…。死を考えることで、一日一日の生は尊く輝くのですね。死を覚悟した丁寧な生き方を今一度考えるきっかけになりました。2016/02/28

Die-Go

7
三浦綾子の夫三浦光世の様々な「死」にまつわるエッセー集。主題が「死」であるため、重苦しいかと思いきや踊るような筆致で描かれており、読みやすい。★★★☆☆2015/06/15

MaL

2
★★★★☆ 三浦綾子さんの小説は氷点くらいしか持ってないが『旧約聖書入門』も買ってみようかな。2013/02/24

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