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光文社文庫
丹下左膳〈1〉乾雲坤竜の巻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 736p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334736903
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

時代小説のスーパーヒーローが遂に登場!神変夢想流の町道場主・小野塚鉄斎が所持する乾雲丸と坤竜丸。その二刀を賭けた試合の日、主命を受けて名刀を奪取せんと男が乱入。独眼隻腕の怪剣士、その名は丹下左膳。乱闘の末、乾雲丸は左膳、坤竜丸は道場の俊才・諏訪栄三郎の手に…。二刀獲得に左膳の剣が血の雨を呼ぶ。

著者等紹介

林不忘[ハヤシフボウ]
1900年、新潟県佐渡生まれ、小説家、翻訳家。本名・長谷川海太郎。別筆名を牧逸馬、谷譲次といい、時代小説の他に、海外ミステリーの翻訳や、怪奇・通俗小説を発表。一人三役のエネルギッシュな活躍は、文壇のモンスターと呼ばれた。その多忙を極めた作家生活は、10年に満たない。1935年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

12
「乾雲」と「坤竜」という離されると互いを呼び、血で血を洗う戦いを招く一対の剣にまつわる昭和初期のチャンバラ小説。壮大だったけれど、最後は尻切れトンボっぽい。赤毛、隻腕、目に傷の丹下左膳は人間のできてる度は全く足りてないけど、ワンピのシャンクスの原型のひとつなのかな。ダークヒーローというには物足りず、人間もできてなく、魅力もイマイチ。続きのが面白いらしいので、まったり読む。薄暗いのは描かれた時代を反映してるのかもなあ。すっきりとはしない。2014/09/10

蛇の婿

7
たいへん面白い話でした!離れると互いを慕いあい、再び一対になるために血と争いを周囲に呼び、夜泣きをする大小一対の妖刀・乾雲坤竜をめぐる一大活劇。この小説、この夜泣きの刀の設定のように後のさまざまなジャンルの作品で踏襲される色々な要素がこれでもかと詰っており、いやしくもこういう時代小説が好きと自認されている方にはぜひ一度は読んでいただきたい。…ちょっと分厚い本で、さらにこのあとには二分冊になる続編も控えておりますけれどもwしかもなんか実はそっちの続編の方が有名だったりwwオススメですw2014/08/22

NICK6

5
ニヒリズムの系譜で語られるケースが多い丹下左膳。でもどちらかといえば孤高にあらず、短慮で嫉妬深く、群れるし助太刀要請するし。ニヒルより小悪党って感じ。(身体特徴が想像刺激で人気上昇?※私的にはニヒルにはニヒルとしての筋ってもんがある気がする)。お話は伝奇色濃厚で面白い。聞きなれぬ熟語や言い回しがフンダンで、講談調に文脈をビシッと締める。キャラ立ちシャープ。女達の屈折と倒錯。陰と陽に活躍する武者達、狡猾な殺人冷酷な殺人機械、正邪どっちも見事な造型、でも悪党側がいつも形勢不利のようで緊張感がちと薄い... 2022/07/17

おーね

4
分厚くて読むのに重かった。でもなんとなく知っていた丹下左膳。こんな派内だったのね。浪曲のようでした。どれもこれも癖がある人ばかりでした。どこに落ち着くのかなと心配しました。出たころはすごい娯楽小説だったんだろうな。でも作者のほうがびっくりするような経歴で驚きました。2015/01/30

asanosatonoko

1
右腕がなく顔にも刀傷、そして凄腕の剣士と厨二感満載な丹下左膳のシリーズ第1作目。よくもまあ、というくらいに登場人物たちが右往左往、物語を引っ掻き回し絶えずストーリーが動いていく。最後は気がついたら終わってしまった、という感じでいささか腑に落ちないが、殺陣の描写や登場人物たちがブレずに生き生きしたところなど、参考になる部分が多々あった。中でも主人公であるはずの丹下左膳のキャラクターが面白い。ヒールで読者に好まれないタイプだと思うが、確かに物語のその後を知りたいと思うのは彼なのである。2019/03/22

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