出版社内容情報
スリランカ仏教界の長老が『法句経』の教えのエッセンスを一日一話の読み切り形式で解説。簡潔にまとめられた「悟りの言葉」が現代人の心に潤いとやすらぎを与えてくれる。
内容説明
スマナサーラ長老が説き明かす“強く、賢く生きるための仏教”。
目次
第1週 こころの法則を知る
(善いことをしたくならない;正しいことを言われると嫌になる ほか)
第2週 人生苦と向き合う(なぜ鉄は錆びるのか;時を逃してはならない ほか)
第3週 賢者の道を歩む(智慧があれば人間らしく生きられる;すべての罪はうそから始まる ほか)
第4週 人格の完成をめざす(生きることに目的など存在しない;世にもまれなるチャンス ほか)
著者等紹介
スマナサーラ,アルボムッレ[スマナサーラ,アルボムッレ]
1945年4月、スリランカ生まれ。スリランカ仏教界長老。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事。ブッタの根本の教えを説き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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百栗豆茶
4
スマナサーラ長老によるダンマパダ解説の第2弾。前著と同じく、とても分かり易い。なぜ鉄は錆びるのか?鉄が錆びるのは誰のせいでもなく、鉄のせい。鉄をだめにする錆は鉄の中から生まれる。人間もまた、自分の心から出て来る錆によって崩れていく。自分自身の中に錆びる原因があるから周囲の影響を受ける。自分から生まれた錆は自分を破壊し、心から生まれた過ちは心を破壊する。心が汚れないようにするためには気づきを絶やさないこと。怠けるとは、やるべきときに、やるべきことをやらないこと。幸福とは心が平安であること。良書だと思います。2022/03/30
Gotoran
2
A.スマナサーラ長老による法句経[ダンマパダ]の非常にわかり易く説得力のある解説書。こころの在り方、目指すべき真理。”物惜しみする人は天界に行けない。愚か者は布施を賞賛しない。しかし賢者は布施に随喜し、それによって彼は来世に幸福となる[177]”の解説で、外に向かって自分が援助をすると、周囲の人々が必然的に自分に近寄ってくると、そのお手本がマザー・テレサさんだと。真理はひとつ、万教帰一。一日一話とともに、手元に置いて末永く付き合ってゆきたい。2011/04/20
やまえつ
2
法句経(ダンマパダ)という短いお経の集まりから一日一つずつ取り上げてパーリ語(南伝仏教の経典で使われている言語)から翻訳し、それを題材にした法話集。読み進むにつれて人格完成に近付いていくように配置されている。繰り返し読んで心を成長させたいと思う。2010/04/26
Hiroyuki Takahata
1
釈迦の法句経の原約。「学ぶことの少ない人は牛のように老いる。彼の肉体は肥えるが、智慧は成長しない。」など有名な釈迦の教えがわかりやすく書かれてる。この本は時々読み返しが必要そう。2016/03/15
こんころ
1
自身を見つめなおすために、ときどき読むようにしたい本。2013/05/18